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現地在住者が教える、シドニー近郊でオススメのドライビングスポット選!

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南半球にあるオーストラリアは、日本と季節が逆。つまり暑すぎる日本の夏には避暑地として、反対に冬であれば、ビーチでの日光浴やサーフィンなどを目的に出かけて楽しめるのです。特に最大都市シドニーは、亜熱帯、温帯気候に属すことから、年間を通じて過ごしやすいことでも知られています。

また、時差も1~2時間なので、日本を夜便で出て機内泊すれば翌朝にはシドニーに着くという便利な点も魅力です。
そうしたシドニーを中心にして、東を除く方角別に日帰りを含め、最大で2泊すれば余裕で行けるドライブスポットをまとめました。
なるべく老若男女が楽しめる行先として選んでみたので、シドニーを訪れた際の参考としてください。

1. 大陸東端にあるシドニーから南北または西へドライブ

シドニーからドライブへ!
シドニーからドライブへ!出典:ウロッカ!

コアラやカンガルーで有名なオーストラリアは、最小の大陸が形成する国家として知られています。最大都市のシドニーは、ニューサウスウエールズ(NSW)州の州都で、東海岸に面しています。このため、シドニーを基点としたドライブは、南北または西への幹線道路を使っての移動がメインなので、位置関係が分かりやすいのが特徴です。

固有の動植物を見られる自然公園、国立公園が随所に

また、地形もシドニー近郊を含むグレートディバイディング山脈が南北に連なり、大陸東部の大部分を占めるというユニークさ。さらに、大陸全体の東側海岸線に近い部分は、同山脈以外に際立った高地はないものの、起伏に富んだ地形となっていることから、固有の動植物を見ることができる国立公園や自然公園が随所にあります。

オーストラリアのドライブは大自然が醍醐味だ!
オーストラリアのドライブは大自然が醍醐味だ!出典:ウロッカ!

道路の拡幅やバイパス新設でクルマの移動が容易なシドニー

白砂の続く海岸線のビーチに加え、そうした国立公園へ、ドライブで気軽にアクセスできるのがシドニーの魅力、特徴の一つといえます。昨今は同州を含め、世界からの人口流入によって増加している物流の観点からも、道路の拡幅や舗装化、なるべく真っ直ぐな道への再造成やバイパスの新設などで、クルマでの移動が容易になっているのも見逃せません。

シドニー近郊を含め100kmの距離を1時間で移動可能なオーストラリア

やや余談ですが、こうした道路の整備という動きは、拠点としての州都間の距離が長いことが挙げられます。NSW州都であるシドニーから、豪州第二の人口を誇るビクトリア州都メルボルンや、クイーンズランド州都ブリスベンまでの実走距離は、約1,000kmです。
法定最高速度は時速110kmながら2都市間をクルマで走る場合は、休憩や起伏などを含めて平均で時速100kmでの移動として想定します。1時間で100kmの距離を移動するので、単純計算ながら10時間で1,000km動ける、という図式でクルマでの移動計画を立てられるのです。
この1,000kmという距離、オーストラリアでは1日走破可能距離として考える傾向にあり、人々の距離感の基準になっています。ですので前述した昨今の道路整備は、人々や物資の移動時間を少しずつ短縮しているといえます。

シドニーほか都市近郊を除いて高速道路の通行は無料

オーストラリアの高速道路は、都市近郊など一部の例外を除いて通行料金はかかりません。そのせいというわけではないでしょうが、日本で言うサービスエリアやパーキングエリアは、ほとんど整備されていないのが実情。交通量の多い都市近郊などでガソリンスタンドをメインとした、トイレを含むファストフード店が、サービスセンターとして上下線にある程度です。

高速道路が無料通行できるためかサービスエリアなどは、ほとんどない

ですので地方を走る場合、トイレを含む休憩は高速道路を一旦降りて、地元の一般道からショッピングセンターなどにアクセスして取ることになります。このため、旅行計画を立てる際は、目的地までの間にある、なるべく大きめの街に目星を付けておき、休憩するようにするといいでしょう。
半面、やむを得ず高速を降りて休憩した街が、意外とおしゃれな雰囲気で、レトロ調の建物やカフェが悪くなかった、という体験ができたりするので、気負わずに動くのがオーストラリアらしい移動スタイルとも言えそうです。
前置きが長くなりましたが、クルマでの移動時間、つまり100kmは1時間で移動できる距離という前提で、シドニー近郊のドライブスポットを方角別に北、西、南の順でピックアップ、紹介していきます。ただし、各方角で最大2泊すれば行けるドライブスポットで、紹介は打ち止めにしてあります。実を言えば、時間とお金に余裕があるのなら各方面とも、ひたすら走ることができるオーストラリアながら、遠距離ドライブスポットは、別の機会に譲ります。

2. シドニーからの海岸線沿いを、まずは北にドライブ

シドニーからのドライブは、海岸線をメインとした自然の景観を楽しめることも魅力のひとつです。前述のように移動の便利さを目的に近年はバイパスが作られ、以前は見られた一般道(生活道路)に面した地方の景色を走行中にクルマから見られなくなりつつあります。しかし、地方の生活道路がなくなったわけではもちろんなく、バイパス完成以前ほどの賑わいはないかもしれませんが、依然として地方色豊かで個性的な風景を見ることができます。
特にシドニーから南北に向けて走る一般道は、東側が海に面しており、水平線を含む海の景観はもとより、道路によってはビーチや岩場の波打ち際、入り江や河口に掛かる橋などを眼下にできるエリアもあり、目を楽しませてくれ、飽きの来ないドライブが期待できます。

北へ約100km、湖や入り江が多いセントラルコースト

飽きさせない海岸線の高速道路M1を北に約100kmほど走って着くのがセントラルコーストです。さらに100kmほど北にある、NSW州でシドニーに次ぐ規模を誇るニューキャッスル(Newcastle)との中間という地の利に加え、海岸線を構成する入り江とも湖ともつかない水辺が続く景観は、ドライブはもとより、止まってじっくり見たくなるような景色となっています。

入江が多いのがオーストラリアの特徴だ!
入江が多いのがオーストラリアの特徴だ!出典:ウロッカ!

100羽を超える大きなペリカンの餌付けは圧巻!

特にシドニー市内から約80kmの距離にあるゴスフォード(Gosford)は、豪州サッカーAリーグの「セントラルコースト・マリナーズ」のホーム競技場である「ブルータン・スタジアム」があることでも知られ、ブリスベン・ウォーターと呼ばれる入り江の眺めは必見です。ゴスフォードからさらに北東のテリガル(Terrigal)は、100羽を超える大きなペリカンが集まる餌付けで有名な観光地でもあります。

セントラルコーストからはワイン好きはぜひ訪れたいハンターバレーも近い

オーストラリアにおけるワインの聖地、ハンターバレー
オーストラリアにおけるワインの聖地、ハンターバレー出典:ウロッカ!

そんなセントラルコーストを越えて北西に向かってドライブすれば、オーストラリアのワイナリーとして名高いハンターバレーに着きます。ニューキャッスルから20kmほど内陸に位置し、道路沿いから150を超えるワイナリーや50前後のレストラン、カフェにアクセスできます。
各ワイナリーでは試飲もできるので、ワイン好きの方はぜひ訪れたいエリアです。飲まないドライバーがいれば日帰りも可能ですが、現地のワイナリーで試飲巡りをしたい、とか買ったワインをすぐに味わいたい、というのであれば、1泊して向かうドライブスポットとしたほうがよいでしょう。

1泊してのドライブにオススメなバーリントントップスは世界遺産

1泊して訪れるのであれば、さらに北のバーリントントップス国立公園(Barrington Tops National Park)まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。1986年と1994年に世界遺産の自然遺産として登録されており、知る人ぞ知るエリアです。

バーリントントップス国立公園
バーリントントップス国立公園出典:ウロッカ!

シドニーから北へ約300km、手付かずの自然が多く残るエリア

周囲は豊かな手つかずの多くの自然が残り、固有の動植物を見ることができます。シドニーからは約300kmの距離ですが、起伏の多い高地のドライブのため、3時間では着くことが難しいため、宿泊しての訪問がおススメです。周辺の街に宿泊施設があるほか、公園内にもキャンプサイトがありますが、クルマだからと、ふらりと行って泊まるというわけにはいきませんので念のため。

降雨後のアクセスが制限される公園内、別方面へのプランの用意も

加えて雨が続いた後などは、公園内のウォーキングコースをはじめ施設などへのアクセスが制限されるので、しっかり計画を練って訪れるか、別プランとして海岸沿いのニューキャッスルまたはネルソンベイ(Nelson Bay)で過ごすことも計画しておいたほうが無難です。両地とも釣りなどのマリンスポーツが楽しめるほか、ローカルの一般道を気の向くままドライブするのも一興です。

ネルソン湾
ネルソン湾出典:ウロッカ!

3. 西へのドライブ、最初のスポットはブルーマウンテンズ

ブルーマウンテンズ
ブルーマウンテンズ出典:ウロッカ!

シドニーから北へのドライブスポットで1泊する距離のエリアまで紹介したところで、次は方向を90度西へ傾けて、シドニー西部のドライブスポットを近い順にまとめてみます。まずは、シドニー市内から西へ約60km、M4と呼ばれる高速道路を約1時間走って達するブルーマウンテンズ国立公園から。
ドライブする時間は約1時間ですが、着くのは広大な同公園の入り口といえるエリア。というのも、同公園が占める面積は広く、主に西と北に広がっており、南北の境は森林や川などで別の国立公園と接し、西はM4から続くグレートウエスタンハイウェイ(A32 )を約80km走って着くリスゴウ(Lithgow)という街まで続く広さです。

標高1,000m近い高地を徒歩ほかロープウェイやトロッコで見て回る

一番の見どころは、公園内の最高地点に近く標高も1,000m近い街、カトゥーンバ(Katoomba)とその周辺でしょう。有名な奇岩スリーシスターズのあるエコーポイントや「シーニックワールド」というロープウェイやトロッコ、徒歩で周辺を見て回れる施設があります。

ロープウェイからの絶景を楽しもう!
ロープウェイからの絶景を楽しもう!出典:ウロッカ!

桜並木で有名なルーラ、開花時期には多くの人出でにぎわう

一つ手前のルーラ(Leura)は、メインストリートの桜並木で名高く、春の開花時期である10月前後には多くの人出があります。ルーラからカトゥーンバへは裏道を使っても行けるので、ドライブルートとして、ゆっくり運転しながら進むこともできます。
カトゥーンバから、さらに西に進んだメドローバス(Medlow Bath)に建つ歴史ある「ハイドロマジェスティックホテル」のレストランやカフェでの休憩は、小回りの利くドライブならではの立ち寄り先といえましょう。

公園内の最高地点が近いマウント・ビクトリア、標高は1,000m超

メドローバスからリスゴウを目指して向かう途中に、マウント・ビクトリア(Mount Victoria)があります。ここは公園内の名前が付けられた最高地点マウント・ピディントン(Mount Piddington=標高1,094m)を持つ街としても知られています。

意外なのは同公園内には、名無しの1,189mの標高を持つ場所もあること。ともあれ、高い標高を持つマウント・ビクトリアを越えてさらに西へ向かえば、シドニーからの距離なら約400kmのダボー(Dubbo)、同じくシドニーから南西に約300kmで、日本とのつながりが深いカウラ(Cowra)という街にそれぞれ達します。両街へのドライブは距離があるので、後述の西へ向かうドライブスポットで詳しく紹介します。

4. 公園内で進路を北に向ければシドニーへの周回道路に

実は、マウント・ビクトリアの手前でグレートウエスタンハイウェイが、北上する道と分岐します。北へ向かうのはダーリングコーズウェイ(Darling Causeway)といい、5kmほど走るとベルズライン・オブ・ロード(Bells Line of Road)というブルーマウンテンズ内を走る国道(B59) に達します。
同道は、西へ行けばリスゴウ、東ならシドニーというルート。つまり、東へ向かえばシドニーへの周遊路となるのです。B59 は、ほぼ片側2車線のA32 ほど路幅は広くはなく片側1車線がほとんどで、国立公園内を抜けているため起伏に富み、見通しの良くない蛇行した道が続くので、スピードの出し過ぎには注意しましょう。

世界の高地植物がみられる植物園はじめ果実狩りができる果樹園も

B59をシドニーに向けて戻る途中には、いくつかの見どころがあります。まずはB59 との合流地点から約20kmで着く、ブルーマウンテンズボタニックガーデン(Blue Mountains Botanic Garden)。オーストラリア固有の植物を中心に、世界の高地植物を見ることができ、庭園内を歩き回れるコースがあるほか、カフェも併設されているのでドライブの気分転換には持ってこいでしょう。

ブルーマウンテンズボタニックガーデン
ブルーマウンテンズボタニックガーデン出典:ウロッカ!

続いてB59 を、さらに東へ15kmほどでビルピン(Bilpin)に達します。この周辺は。いわゆる果実狩りとしてのフルーツピッキングができる果樹園やナッツ園が多く、実がなる季節に園内を歩いての収穫体験ができます。

果実狩りは季節任せ、週末のみもあるので事前確認を

もちろん、自分で取った果実やナッツは、料金を払って持ち帰ることができます。ピッキングできる主な果実やナッツは、リンゴ、柿、桃、スモモ、オレンジ、栗、クルミなどです。それぞれ取れる季節が決まっているのと、週末しかフルーツピッキングに対応していない果樹園もあるので、どうしても行ってみたいという場合は、事前に確認してから訪ねてください。

果樹園エリアから東へ向かう周回道路でシドニーへ戻る1日ドライブ

そうした果樹園エリアを過ぎてさらにB59 を東に向かうと、標高が少しずつ下がりはじめます。カラジョン(Kurrajong)という街を過ぎるあたりで、それまで道の左右を覆っていた木々や林がなくなり、開けた地域に出て、下って行く先や左右の路肩から緑の原野が見渡せるようになります。さらに進んでリッチモンド(Richmond)を抜け、ウインザー(Widnser)という街へ出ます。ウインザーから国道A2に乗って約50km走れば、出発地のシドニー市内へ入るというわけです。
往路は、内陸を西へ約30kmまで遡れるパラマタ川(Parramatta River)のすぐ南をM4という一部有料の高速道路で、西へ向かいました。しかし、帰路は同川の北側をA2から、有料高速道路M2で東に向かい、市内まで戻るというドライブ好きにはうれしい、別ルートを走れるのが魅力です。

4~5時間のドライブで約250kmの距離を走破できる周回ルートがオススメ

この周回ルートは、4~5時間のドライブで、約250kmの距離を走破できます。もちろん、当日の交通事情や休憩などで、ドライブ時間は変動しますが、1日あれば十分戻れるので、シドニーの交通事情や地理、環境などを知る小手調べに最適なルートと言えましょう。

5. さらに西へ向かって1~2泊のドライブスポット紹介

さて、ここからはブルーマウンテンズからリスゴウ経由で、さらに西の、前述したダボーとカウラへのドライブです。まずはダボー。シドニーから約400kmという距離だけに、1泊以上がドライブには理想です。というのも、リスゴウ以西は、リスゴウまでのブルーマウンテンズ内の道路とは全く違い、起伏がほとんどない平野に敷かれた道路を最高時速110kmで走ることになるからです。

西へ西へと進む道は、景色が単調で変化が少ないので眠気に注意

西への道は眠気に注意!!
西への道は眠気に注意!!出典:ウロッカ!

ほとんど片側1車線という道の両側は、植林か原生林を残したのか、日陰を作る木々が並ぶエリアと、赤茶けた平野をどこまでも地平線の先まで続くようなエリアが交互に現れ、交通量は格段に減ります。景色が変わらず標識も少なく、交通量も多くない、となると運転が散漫になり、眠気が襲ってくるので要注意です。同乗者と話したり、音楽を聴いたりしてリラックスしながらの運転を心がけましょう。

時折、目にする小さな街は速度を落としての通過が必須

退屈気味なドライブに変化を与えるのが、時折目にする小さな街です。町中を通過する際は、時速60kmまたは40kmにまでスピードを落とさなければならないこともあります。特に見通しが悪い箇所では地元のパトカーや警官がスピードチェックをしていたりするので、確実に減速して通過するようにしてください。街中を出れば、すぐに時速110kmの制限速度の標識を目にするでしょうから、そこからアクセルを踏み込んで走り続けます。

クルマ好きなら見逃せないカーレースで有名なバサーストはシドニーから約200km

オーストラリアのレースの聖地、バサースト
オーストラリアのレースの聖地、バサースト出典:ウロッカ!

ダボーへ着くまで走るのは国道A32で、途中、大きめの街バサースト(Bathurst)とオレンジ(Orange)を通過して北上します。どちらかの街中でトイレを含む休憩をするといいでしょう。ちなみに、バサーストはカーレースで有名な街で、至る所にレース予告の看板や、レース場であるマウントパノラマ・モーターレーシング・サーキットへのサインなどを目にすることができます。クルマ好きなら、シドニーから距離約200km、所要時間約3時間のドライブの目的地としても最適でしょう。

気候寒冷で農作物の生産に適したオレンジで新鮮食材を入手

ダボーへのドライブで、バサーストから西55kmにある大きな街がオレンジです。内陸ながら800mを超える海抜により寒冷な気候で農作物の栽培に適していることから、同地の産品は新鮮でおいしい、とシドニーでも高い評価を受けています。
リンゴや洋ナシ、サクランボなどが栽培されているほかブドウ園も多く、13のワイナリーがあり、製造するワインの評判も上々です。近年は牧羊からの織物産業も伸びて来ているので、ドライブの途中の休憩地として、またお土産の入手先にも適した街といえそうです。

オレンジといえばワイナリー
オレンジといえばワイナリー出典:ウロッカ!

6. 放し飼い動物園のダボー、日本とつながり深いカウラ

オレンジからダボーまでの距離は約150km、2時間弱で着きます。ダボーには、動物好きならぜひ足を運びたい、広大な土地への放し飼いによる「タロンガ・ウエスタン・プレーン動物園」があるほか、元刑務所や1830年ごろに建てられた開拓者の家など、歴史ある施設見学ができるのも魅力です。
また岐阜県の美濃加茂市と姉妹都市提携を結んでおり、その縁から2002年に美濃加茂市がダボーに贈った美しい日本風庭園「逍遥園姉妹都市ガーデン」も一見の価値ありです。

カウラの日本人墓地、日本庭園、桜まつりの由来とは?

シドニーから西へ最後の1泊ドライブスポットはカウラ。約300km、4時間の移動で着きますが、バサーストからであれば、南西へ分岐する国道A41を使って約100kmの距離で1時間ほどで行ける内陸の街です。日本とのつながりで忘れてはならないのが、日本人墓地と日本庭園があることと、日本庭園を含むカウラの街中で行われる恒例の桜まつりです。

日本とのつながりは、第二次大戦中の捕虜収容所からの脱走事件がきっかけ

カウラと日本とのつながりは第二次大戦中の1944年に起きた日本人捕虜脱走事件がきっかけです。当時カウラには捕虜収容所があり、1,000人を超える日本人捕虜が収容されていていました。事件は同年8月5日に発生、500人以上が脱走し、オーストラリア人を含む200人以上が死亡するという痛ましい事態となりました。
戦後の1962年に同事件で亡くなった人々を慰霊すべく、カウラの捕虜収容所跡地に日本人墓地を建設、以来毎年慰霊祭が行われてます。日本庭園は、こうした事件の地であるカウラの人々と日本人との関係を認識、発展させる目的で1978年に造園されたのです。

30周年を超えたカウラの桜まつり、例年9月ごろに開催

以来、毎年9月ごろからの10種を超える桜が咲き続けるさまを鑑賞できる約1カ月間に合わせて行われているのが、2019年で30周年を迎えた「桜まつり」なのです。行事詳細は記しませんが、カウラへドライブするのであれば日本との交流史として、ぜひ押さえてから、訪ねることをおススメします。

7. シドニーから海岸沿いを南下、豊かな自然を楽しむ

シドニーからのドライブスポット、最後は南への海岸線沿いです。まずは近すぎるかもしれませんが、約30km、50分ほどで着くビーチを持つクロヌラ(Cronulla)です。ドライブルートは数多いものの、左手に海を見ながらの、有料部分を含むM1が分かりやすいでしょう。
クロヌラでの夏場のスイミングやサーフィンはもとより、冬場でも約4kmという長いビーチを望むのは圧巻。クルマを駐車して歩いたり、ジョギングしたり、気に入れば波打ち際で戯れるのも悪くありません。シドニー空港の南にあるので、発着する航空機や沖を進む船舶を、のんびり眺めるのも、リラックスできるはず。

家族連れでもドライブ含めて楽しめる南のロイヤル・ナショナル・パーク

クロヌラから国道A1(M1)に戻り、わずかに南下して着くのが国立公園のロイヤル・ナショナル・パークです。面積は約150平方kmで東京ドームが約32個入る広さです。公園内にはキャンプ施設(要予約・登録)やピクニックサイト、バーベキューエリアをはじめ、総延長100kmを超えるウォーキングトラックやサイクリングコースなどが張り巡らされています。

ロイヤル・ナショナル・パーク
ロイヤル・ナショナル・パーク出典:ウロッカ!

自然環境も森林や河川のほかビーチもあり、さまざまな鳥類など動物も見ることができます。このため家族連れで訪れても、景色はもちろん、多様なアクティビティーを楽しめるのです。なお、クルマでの入園は$12の入園料がかかります。もちろん舗装された車道も整備されているので、ドライブでの園内散策を楽しめるのも魅力です。車上からあちこち見て回れるドライブには持ってこいの目的地でしょう。

国立公園の先には、手作り感いっぱいの子供も喜ぶ動物園も

同公園の西側を走る国道A1かバイパスの高速道M1を通り抜けた先にある街がへレンズバラ(Helensburgh)です。ちょうどA1とM1が交差する地点で、一般道のローレンス・ハーグレイブ・ドライブ(Lawrence Hargrave Drive)への出口にもなっています。この道に入ってすぐにあるのがシンビオ・ワイルドライフ・パーク(Symbio Wildlife Park)です。

シンビオ・ワイルドライフ・パーク
シンビオ・ワイルドライフ・パーク出典:ウロッカ!

いかにも郊外の動物園といった手作り感いっぱいの動物園ながら、カンガルーやコアラなどの固有種をはじめ各種のサルや爬虫類、鳥類を見ることができます。加えてカンガルーなどには餌やり体験もできるので、子ども連れに喜ばれる目的地となっています。もちろん駐車場完備です。

8. 海岸線や内陸を走る南下は退屈せずにドライブできる

シンビオ・ワイルドライフ・パークから南下を続けましょう。シドニーからであれば90kmほどの距離、約1時間半で着くのがウーロンゴン(Wollongong)で、NSW州第三の規模を持つ都市として知られています。海沿いに南北に長い市街地に迫るように、内陸側に高地が形成されているため、あちこちの高地からの眺望を楽しめるのが特徴です。
特に市街地に入る直前のサブライムポイント展望所(Sublime Point Lookout)はカフェも併設され、絶景を拝める場所として人気です。ここからウーロンゴンまでの間、同様の展望所が海側に設けられているので、しらみつぶしのように一つひとつ止まって眺めていくのも、ドライブならではのメリットです。

イラワラ湖を囲む街々はシドニーっ子のリゾート地として人気

ウーロンゴンの南には、イラワラ湖(Lake Illawarra)があり、ポートケンブラ(Port Kembla)をはじめとする小さな街々が、湖を囲むように形成されており、周回できるルートになっています。海と湖というシドニーの北にあるセントラルコーストに似た地形ながら、南下の方がシドニーからの距離が近いので、シドニー在住者のリゾート地的な位置を占めており、看板や施設などが、どことなく賑わいのある雰囲気を持っています。

イラワラ湖
イラワラ湖出典:ウロッカ!

海岸の岩場で見られる間欠泉で有名なカイアマ

同湖からさらに南に約30分、40kmほど下って着くのがカイアマ(Kiama)です。海の波と潮の関係で岩場から間欠泉のように海水が吹き上がる場所(Kiama Blowhole)が人気のスポット。駐車場もあるので、ドライブで行けます。さらに南に小型の間欠泉(Little Blowhole)もあるので見比べるのもいいかもしれません。こちらも小さいながら駐車場ありです。
カイアマから内陸に7kmほどクルマを走らせて着くのがアミューズメント施設の「ジャンバルー・アクション・パーク」です。水を使ったライドを中心としたテーマパークですが、夏季以外は週末のみの営業なので、常に入場できるというわけではないのでご注意ください。

9. 南への道はVIC州境まで行くなら最低1泊の覚悟で

カイアマから南の道路は、内陸へ戻ったり、海岸沿いを走ったりと地形に沿った通行となっているうえ、短時間の走行で次の街に入るという行程が繰り返されます。このため、退屈せずに運転でき、街と街の間隔が短いことから、次の街はどうなっているのか見たい、という先へ先へと行きたくなるような心理が働く街づくりや地勢になっていて、ビクトリア(VIC)州の境まで、似た感じの道路と周囲の環境が続きます。

日帰りであれば約200kmの距離を南下したら北上して帰路へ

しかし、どこかで泊まる予定であったり、逆に予定を決めずに走れるところまで走って着いたところでモーテルにでも泊まる、というドライブであれば別ですが、日帰りドライブの場合は、片道300kmを目安にするのが無難です。特に知らない土地では、何か起こった場合の対処に時間を費やされ、日帰りできなかった、ということにもなりかねません。
そう考えると、カイアマからの南下は、ナウラ(Nowra、シドニーからの最短距離160km)まではいいとして、さらに下ったウラデュラ(Ulladulla)辺りから復路としたほうがいいでしょう。シドニーからは約230kmの距離ですが、起伏がある地形に加え、うねりくねりが続いてスピードを出せない道路になっているので、休憩や渋滞なしで約3時間かかるためです。まっすぐでない道が多い片道3時間の日帰りというのは、意外と体力を消耗しますし、観光地巡りなどを加えると時間だけでなく、労力もかかりますから。

うねりが多く運転は結構大変!
うねりが多く運転は結構大変!出典:ウロッカ!

シドニーからVIC州までの南下のドライブは見どころ満載のコース

ただし、2泊以上する予定で面白そうなエリアを回るのが目的であれば、シドニーから南下してVIC州境まで行くドライブは見どころ満載のコースといえます。VIC州境から同州内まで入って州都メルボルンを目指すのも魅力的で、オプションとしてはありでしょうが、今回は見送り、別記事などで紹介します。

10. 首都キャンベラまでは片道距離300km、3時間のドライブ

というわけで、シドニーから南方面のドライブスポットは以上にして、最後にオーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)へ向かうルートを紹介します。距離は300km弱で所用時間は約3時間、なるべく真っ直ぐな道として造られたバイパスを通るので以前に比べて距離と時間は短縮されており、日帰りもなんとか強行できるドライブスポットです。

最後のご紹介は首都キャンベラへのルート!
最後のご紹介は首都キャンベラへのルート!出典:ウロッカ!

ルートは、シドニー近郊の有料高速道路を出たあとは、無料の高速道路M31(ヒューム・モーターウェイ)に入り、南西方面へほとんど直線道路を走り続けます。ですので途中の街々を見て回りたい、というドライブが希望であれば、キャンベラでの1泊を考えて移動するほうがいいでしょう。

キャンベラへのドライブ、最初の休憩地は1時間走ってのミッタゴン

1泊するしないにかかわらず、途中の休憩地なしというのは、ドライバーにとっては大変かもしれません。そこで、ほぼ1時間ごとの休憩を想定して、なるべく時間のロスにならないような休憩候補地を2カ所紹介します。一つ目はミッタゴン(Mittagong)です。シドニーを出て約110km先で1時間強で着く街です。

高速道路走行中に、緑地に白文字の見慣れた標識に「Mittagong Bowral Moss Vale 1km」というのを見つけたら、高速を降りる準備をして左車線に動きます。高速を離れて入るのがオールド・ヒューム・ハイウェイ(Old Hume Highway)で国道B73 になります。街中に近づくにつれて速度を落とせるよう最高速度の標識の数字が80から60、まれに50、あるいは時間帯によっては40にもなるので、注意が必要です。
ミッタゴンで休憩したら、高速道路に戻ります。降りたB73 から再びM31 に乗ります。乗り口前のB73 の路上標識にはゴールバン(Goalburn)またはキャンベラと出ていてヒュームハイウェイ(Hume Highway)と道路名も併記されているでしょう。無事高速に戻ったら、キャンベラに向けて走り続けます。次の休憩候補地は標識にも出ていたゴールバンです。

キャンベラへのドライブ、2番目の休憩地ゴールバンは約2時間で到着

シドニーからゴールバンまでの距離は約200km、時間は約2時間で着きます。バイパスができる以前は、街中をハイウェイが通っており、休憩のために高速から降りて走る道路は、言わば旧道になります。ゴールバンの直前の出口標識は「Goulburn Exit」としか出ていませんので見過ごさないように注意します。
高速を降りて合流するのがシドニー・ロードです。そのまま進めば街の中心地まで行けます。街中はミッタゴン同様、一般道路の速度制限が適用されるのでスピードに気をつけましょう。休憩後は高速道M31に戻るべく、指示標識を確認しながら走るといいでしょう。クーパー(Cooper)・ストリートからヒューム(Hume)・ストリートへと、通りの名前が変わりますが、進み続ければヒュームハイウェイに戻ります。

ゴールバンの先の分岐でキャンベラへの方向を間違えないように

ヒュームハイウェイからはキャンベラを目指しますが、ゴールバンを後にして5分もしないうちに分岐があります。標識は、「ヒュームハイウェイ ヤス(Yass)ガンダガイ(Gundagai) M31」と、「フェデラル(Federal)・ハイウェイ キャンベラ、クーマ(Cooma)Exit」と進むべき方向を示した矢印とともに記されているので、キャンベラ方面に進みます。約1時間、90kmの距離を走れば首都キャンベラに入ります。

11. 芸術・文化・体験施設も多いキャンベラは1泊ドライブで

キャンベラは計画都市として知られ、人々が住みつくことで形成された地域ではなく、街全体が設計図を元に造成されています。道路敷設に際してもラウンドアバウトが多用され、信号機が少ないのが特徴です。このため慣れれば走りやすい街ですが、最初は戸惑う人が多いようです。
また、首都であるため、国会議事堂や最高裁判所などの官公庁施設をはじめ、大学や図書館、美術館など多くの文化施設が点在しており、見学や入館ができるので飽きずに過ごせます。子供向けの体験施設クエスタコンや動物園もあるので、子供連れでのドライブでキャンベラ観光をするのであれば、最低1泊はすべきでしょう。

計画都市キャンベラ
計画都市キャンベラ出典:ウロッカ!

以上、シドニーを基点に方角別のドライブスポットをまとめてみました。日帰り、または1~2泊で行けるという条件で紹介しましたが、シドニー近郊には、まだまだ紹介しきれないスポットが多くあります。それらは別の機会に譲ります。

オーストラリアの道路事情、注意すべき点は?

さて、ご存じかもしれませんが、オーストラリアの道路は、日本と同じ左側通行で、右ハンドル車になります。このため、現地での運転にはスンナリ慣れると思いますが、以下の3点が特に日本と違う点なので、観光などの短期滞在でレンタカーを運転する場合は注意が必要です。

  • 横断歩道は歩行者最優先
  • ラウンドアバウトと呼ばれる交差点
  • スクールゾーンは最高時速40km

それぞれ詳説はしませんが、①や③は横断歩道や歩行中の児童らを見つけたら、まず減速してください。他のクルマのスピードに合わせるという方法もあります。スクールゾーンは平日の午前と午後の通学時間帯なので、標識に注意しながら走行してください。②はラウンドアバウト内を走るクルマ、または右から入るクルマ優先と覚えておけば間違いありません。
簡単ながら、以上の注意点を忘れずに安全運転を心がければ、それぞれのドライブスポットへのドライブは楽しく、順調な移動となることでしょう。

まとめ

シドニーの夜景
シドニーの夜景出典:ウロッカ!

日本から約9時間のフライトで行けるシドニー、時差も1~2時間なので時差ボケがほとんどない利点を生かして、現地でのドライブはいかがでしょう。ということで、日帰りに加え、1~2泊でのドライブスポットを紹介しました。
海際の都市として名高いシドニーですが、南北に延びる道路をドライブすることで、電車やバスといった公共交通機関では目にするのが難しい自然や動植物に接することができます。次回の海外旅行は、シドニーへ飛んで、のんびりドライブ旅行を楽しんでみてはいかがですか?

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