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定番から個性派まで、カッコいい軽自動車ベスト7選!

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1. かつてはバイクとほぼ同排気量だった軽自動車

今や街中でたくさん見かけるようになった軽自動車。かつては車格も排気量も現在のものよりも小さく非力でした。戦後間もない1947年7月に定められた初めての軽自動車の規格は全長2.80メートル以下、全幅1.00メートル以下、全高2.00メートル以下、排気量はたったの100cc以下でした。想像してみて下さい、100ccといったら現在のバイクで黄色やピンクのナンバーの車両とほぼ同じ排気量しかないということです。非力というレベルの問題ではありません。「車」としてまともに走れなかったと思われるレベルです。

それから約半世紀がたった1990年1月の道路交通法の改正に伴い、通算3度目の軽自動車の規格変更で全長は3.30メートル以下に、全幅は1976年1月の改正から変わらなかったものの1.40メートル以下に、排気量は1976年1月の規格変更以来の550ccから660ccに拡大され、1998年10月から全長3.40メートル以下、全幅1.48メートル以下、全高は1947年から変わらず2.00メートル以下、排気量は1990年と変わらず660cc以下となり(全高は1947年時から1度も規格変更されておらず2.00メートル以下のままです)、現在の軽自動車の規格になりました。

2. 大きさとパワーを獲得した現在の軽自動車

現在の新車販売台数の約半数は軽自動車です。ですから、軽自動車なくして現在のカーライフを語ることはできません。それは、上記した改正により軽自動車のデザイン度やパワーに余裕が生まれ、各社さまざまな軽自動車を開発・販売できるようになったからです。以前は軽自動車に乗ることは消極的な理由、おもに経済的な理由と外観のもの足りなさからでしたが、現在では200万円を超える軽自動車も珍しくはなく、普通乗用車よりも高額なものもあります。
つまり、軽自動車を購入することにきちんとした「理由」ができたということです。それは、大まかに言うと、「居住性」(大人4人が無理なく座れてある程度の荷室は確保されているか)、「デザイン」(内外装の質感の高さ)、「燃料消費率」です。これらがすべてクリアできたからこそ、現在の軽自動車市場の活況があるのです。

軽自動車の販売拡大に合わせて、より消費者のニーズに応えるべく自動車メーカーは日々改良・改善をほどこしています。その結果、車に求められるあらゆる要素を高いレベルで実現した「かっこいい軽自動車」が多数販売されています。
ただ、ユーザーの方々にとって車に求める「かっこよさ」というのはそれぞれ違うと思います。ですから、いろいろな角度から軽自動車の「かっこよさ」を検証し、その中でも際立った7台を紹介します。

3. かっこいい軽自動車7選

①タントカスタム(ダイハツ)

ダイハツ タントカスタム出典:ダイハツ工業株式会社

ダイハツ・タントのハイグレードバージョンで、全長は339.5センチ、全幅は147.5センチ、全高は177.5センチで、全長と全幅は規格内いっぱいです。タントカスタムを始めとし、多くの軽自動車が全長と全幅は規格内目いっぱいの長さを取っています。それは居住空間や衝突安全に寄与するからです。
タントの最大の特徴は、2007年のフルモデルチェンジ以来採用されているBピラーレスであることです。Bピラーとは、全席と後席の境目になる車の主要骨格になる部分の1つで、これがないことがタント最大の特徴であり、セールスポイントです。このBピラーの機能を助手席のドアが果たすことでボディーの強度を保っています。助手席側の前後ドアの解放時には後部ドアがスライド式であるのと相まって、人や荷物の出入りや出し入れが非常に容易です。

車名の「タント」は、日本語で「とても広い、たくさんの」という意味のイタリア語で、実際にたくさんの人と荷物を運ぶことができます。これはホイールベース(前輪のドライブシャフトと後輪のドライブシャフトとの距離で、これが長いと室内の居住性や走行時の直進安定性が増します)が2メートル46センチ(2020年時点の現行モデル)あることが理由で、軽自動車ながらコンパクトカーと比較しても引けを取らない居住空間の獲得につながっています。
エンジンは自然吸気のものとターボ版とがあり、見た目通りにボディが大きく車重量もあるためキビキビとした走りを求めるならば、ターボ版がおすすめです。「カスタム」はベースグレードの外観を豪華にしたもので、メッキパーツで装飾されたフロントマスクの造形やテールゲートスポイラーなどのエアロパーツ、アルミホイールの付加などで精悍に仕立てられています。

②ハスラー(スズキ)

スズキ ハスラー出典:スズキ株式会社

軽自動車のボディタイプ「軽トールワゴン」と「SUV」との「クロスオーバー」を実現した車で、初代が発売されてからの歴史は浅いもののそのスタイルとアクティブなライフスタイルを実現するというコンセプトでデビュー初年度から数々の賞を受賞し、人気を博しています。角ばったボディ形状が特徴的であることもさることながら、カラーも豊富かつ他社のボディカラーにはないものを多く揃えていて、そのこともこの車をより魅力的にしています。
この車が生まれた背景には、スズキがかつて製造販売していた「Kei」という車種に由来し(2009年10月をもって生産を終了しています)、大径タイヤを装着し地上高を高くしたスポーティーな5ドアハッチバックには需要があると見込まれ、ハスラーはその実質的な後継車種であるといえます。

このような車に求められがちな「5MT」や「4WD」のラインナップが充実していたこともユーザーにはうれしい限りです。最近発売されたばかりの2代目(2020年1月20日~)には現在のところ5速MTの設定はありませんが、今後発売されるモデルには追加されることが予想されます。ファニーカー(おもしろ車)に見えますが、中身はかなり本格的で、4WD車には初代から引き継がれている「グリップコントロール」や「ヒルディセントコントロール」(下り坂を低速で安全に走行できる機能)、そして新たに「スノーモード」という時速30キロ以下で発動するブレーキ制御が働く機能が追加されました。

③ウェイク(ダイハツ)

ダイハツ ウェイク出典:ダイハツ工業株式会社

2014年から発売されている5ドア軽スーパートールワゴンで、全高はなんと180センチをゆうに超えています。ベースになっているのは2013年の第43回東京モーターショーに参考出品された「DECA DECA」(デカデカ)で、その市販車がこのウェイクです。車高がある車は重心も高くなりがちですが、足回りの各種部品のサイズアップやスタビライザー(コーナリング時に必要以上に車体が傾かないようにするための部品)、空力フィンが装備されているため、操舵安定性や乗り心地は若干硬めですが見た目よりずっとよいです。

この車の最大のセールスポイントは、視界の良さと荷室の広さにあります。座面が高いので必然的にアイポイントも高く、死角は少なく同時に視界もよくなります。荷室には1メートルを超えるような長いものでも(例えばゴルフバッグなど)、寝かせないで立てて入れられます。自転車などもそのまま搭載することが可能です。「レジャーエディション」はぬれたものや汚れたものを置いたり収納したりすることを前提とした装備になっていて、シート表皮に撥水加工が施されていたり、シートの後ろ側は防水加工になっています。リアフロアの下には「アンダートランク」というスペースもあり、デッキボードの下部に設置されています。車中泊をする際も車内のシートをフルフラットにすれば体を伸ばして寝ることができます。

④S660(ホンダ)

ホンダ S660出典:本田技研工業株式会社

ホンダの2シーターオープンカーとしては「ビート」以来約20年ぶりの車です。現在の市販車ではとても珍しい「ミッドシップエンジン・リアドライブ」形式で、運転席と助手席の後ろにエンジンが搭載されています。車の中で最も重い部分はエンジンです。そのエンジンを前後のドライブシャフト間に配置することは、スポーツカーとしての醍醐味である旋回性能を高めることにつながります。

また、軽自動車としては初めて6速MTが採用されたモデルでもあります(CVT仕様もあります)。ただ、最大で2人しか乗れず収納もほぼないに等しいです。「ロールトップ」という手動着脱式の屋根を収納しておくスペースが車体後部にありますが、これを収納に使うとしても中型のスポーツバッグとセカンドバッグが各1つずつくらいしか入れられません。シートもリクライニングできません。

これらのネガがありながらもこの車が素晴らしいのは、走れば最高だからです。サーキットやレース場にこの車を持ち込まなくても、一般道や高速道路を走行しただけで十分この車の神髄を味わうことができるでしょう。

⑤アルトワークス(スズキ)

スズキ アルトワークス出典:スズキ株式会社

1989年に最初に発売されたアルトのハイスペックグレードの1つで、基本的にはどのグレードも3ドアのホットハッチでした。2000年12月をもって一度生産を中止しましたが、2015年12月に15年のブランクを経て復活しました。発売を再開してからは5ドアハッチバックスタイルです。

運転するというよりも操縦するという表現がふさわしい車で、ドライビング中の体を安定させるためにフロントシートには専用のレカロシートを搭載しています。トランスミッションは5速MTと5速AGS(オートギアシフト:実質上クラッチ操作不要のAT)が用意され、1速から4速をクロスレシオ化(パワーが出るエンジン回転域を保ったままギアを上げていく走りが可能)されています。最大出力は軽自動車規格いっぱいの64ps、最大トルクは3000回転で10.2kg-mを発生します。

この車の本来のパフォーマンスを発揮するには、高速道路かサーキットに持ち込まないといけないくらいです。そこまでできなくても、内外装のしつらえがその雰囲気を普段の生活からでも感じることができます。ホットハッチとはいえ、4枚ドアの4人乗り仕様になっているので日常生活の移動手段としても使用できます。

⑥N-BOX(ホンダ)

ホンダ N-BOX出典:本田技研工業株式会社

ホンダが2011年12月に発売して以来、不動の人気を誇るのがこのN-BOXです。ホンダはこの軽自動車で、新しいファミリーカーのかたちを提案しました。
初代フィットから継承される「センタータンクレイアウト」に加えて新たに発想された「ミニマムエンジンルーム」の採用により、室内空間を最大限取れるようになっています。ホイールベースも2メートル50センチを超えていて、コンパクトカー並みかそれを上回る長さを確保しています。

トランスミッションは全車CVTで、ユーザーを選びません。ドリンクホルダーや収納スペースも4人乗車時を想定してしつらえてあり、日常生活を送る上ではまったく問題なく、ファミリーカーとして求められるすべての要素がつまっています。
ボディデザインは性別や年齢を問わず乗れるオーソドックスなもので、外装色もスタンダードなものからポップなものまでまんべんなく揃っています。ボディカラーとルーフ(天井)カラーとを使い分けるツートンカラー仕様のものや、エアロパーツが付く「N-BOXカスタム」もあり、おしゃれにかっこよく乗ることもできるすぐれたモデルです。

⑦ジムニー(スズキ)

スズキ ジムニー出典:スズキ株式会社

スズキが1970年から生産・販売している歴史あるパートタイム4WDのクロスカントリー軽自動車で、当初から基本的な構造・コンセプトを変えていない名車です。現在のモデルは3代目以来20年ぶりの4代目で2018年7月に販売を開始しました。
ジムニーの美点は、軽自動車ながら本格的なラダーフレーム構造を備えていること、パートタイム4WDとしての走破性の高さ、そして軽自動車であることによる軽さです。ラダーフレーム構造のメリットは、頑丈で耐久性が高く、フレーム内に搭載されているエンジンやトランスミッションを保護し、多少の外的損傷では走行不能にならないことです。

地方の山間部には、道幅が狭い未舗装路や冬季であればその路面上に積雪、圧雪があったり山からしみ出す水が凍結することもよくあります。そんな場所を走行するにはこの車をおいて他にはありません。タイヤの径が大きく最低地上高も高くとってあり自重も比較的軽量であるため、踏み固められていない雪道もたいてい走行が可能です。大柄な4WDだと場合によっては自重で雪を踏み固めてしまい駆動力が路面に伝わらずスタックしてしまうことがあります。本格的な山間悪路や砂地がこの車の活躍するフィールドですが、最近はその質実剛健さを体現したボディーが人気で、街乗りに使用するユーザーも増えています。

番外編:初代ワゴンR(スズキ)

スズキ 初代ワゴンR出典:スズキ株式会社

現在の軽トールワゴンの嚆矢(こうし)で、この車無くして現在の軽自動車のスタイルを語ることはできません。1993年11月に発売された初代ワゴンRが最も評価された点は、軽自動車を日常で使用することを本気で考え華美な装備を排し実用本位でデザインされたことです。室内容積の不足を全高を高くとることでこの問題をクリアしつつ、乗員をアップライト気味に着座させ足元のスペースに余裕を作りました。

また、後部座席を前方に倒すと荷室の床と同じ高さになり2名の乗員とたくさんの荷物が詰め、助手席下には収納スペースが設けられ、ドア枚数も運転席側1枚と助手席側2枚の変則的なボディーもありました。開発当初のコンセプトの1つであった「男性にも受ける軽自動車」であることが達成されたのはもちろん、結果として老若男女問わないベストセラーカーとなりました。いろいろな人に乗ってもらいたいというスズキの精神は現在でも引き継がれ、初代発売時から現在の6代目に至るまで5速MTを継続してラインナップに加えてあり、2020年1月現在で軽トールワゴンでMTのグレードを選択できるのはこのワゴンRしかありません。

また、2007年から発売されたハイグレード版「ワゴンRスティングレー」はフロントマスクのデザインをベースグレードのものと全く違うものにし(ヘッドランプも含めて)、フロントリップ、サイドアンダースカート、テールゲートスポイラーなどを装着し見た目を豪華にしたもので、そちらも人気があります。

番外編:ツイン(スズキ)

スズキ ツイン出典:スズキ株式会社

まさに「軽自動車の中の軽自動車」と言ってもいい車格で、東京モーターショーへの2度にわたる参考出品を経て2003年1月に販売を開始しました。国産軽自動車としては最小サイズの273.5センチで、軽自動車の許容全長を大きく下回っています(全幅は規格いっぱいでした)。用途を完全に2名の乗車と少々の荷物のための荷室を設けることと割り切って製作されました。

ボディースタイルは2ドアショートファストバッククーペで、座席後ろの荷室の出し入れは車体後方からはリアガラスハッチの開閉で行います。ガソリンエンジンの他に最大出力5kw(=6.8ps)のモーターを併設してハイブリッド化した2種類があります。トランスミッションはガソリン仕様が3速ATと5速MT、ハイブリッド仕様が4速ATが用意されています。
残念ながらデビューから約3年後の2005年12月に販売終了となりましたが、軽自動車の用途と大きさの規格の意味を問い直したという点において非常に意義深いモデルでした。

4.「軽自動車でいい」ではく、「軽自動車がいい」という時代に-有限が無限に

前述したように、現在では積極的に軽自動車が選択される時代です。そのため自動車メーカーもニーズに合わせるだけでなく、「ニーズを創造」し軽自動車の新たな可能性を模索しています。さきほど紹介したスズキの初代ワゴンRやツインなどがそれです。軽自動車の車格・排気量には厳密な規格があり、一見するとその「しばり」の中でしか企画・開発できないという考え方もあります。
しかし、それを逆手に取って規格内であれば何でもできるという「発想の転換」があったからこそ現在の軽自動車市場の活況ぶりがあるのだと思います。「かっこいい軽自動車」が生まれた背景にはそのようなフロンティア精神があったからです。そして、これからの軽自動車も目の肥えたユーザーに洗練されもっと発展し続けていくでしょう。

「7選」で紹介できなかった軽自動車以外にもかっこいい軽自動車は枚挙にいとまがありません。みなさんが思われる以上に軽自動車は車種やグレードが充実しています。目的・用途・こだわりを持って選べば、必ず「あなたにとっての1台」が見つかるはずです。

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