「一括査定」×「プロにお任せ」=『ウロッカ!』

国産車でおすすめディーゼル車7選を厳選してご紹介します!

diesel-car-7

まずは「ディーゼル車」とは?

みなさんはディーゼル車についてどれくらい知っていますか?ディーゼル車とは、軽油を燃料として使用している自動車、ということはご存知かと思います。

2000年代初めに、当時の東京都知事であった石原慎太郎さんが、すすでいっぱいになったビーカーを差し出して、「東京を走っているトラックやバスがみんなこれを排出している。これでは東京の空気がきれいになるはずがない」という旨の発言をし、物議をかもしました。その影響もあってか、すでに縮小傾向にあった日本の乗用ディーゼル車の新型モデルの発売はほぼ皆無になってしまいました。

ディーゼル車の復権-クリーンディーゼル登場!

しかし、2005年頃から「クリーンディーゼル」と称する、新型ディーゼルエンジンを搭載した車をヨーロッパの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツ社を始めとし、各社次々に発売し始めました。排気がクリーンで二酸化炭素の排出量も少なく、燃料消費率は低くパワーもあるとしてヨーロッパではマイカーの主流になりつつあった中、ついに日本でも2008年、日産から本格的なクリーンディーゼルエンジン(M9R)を搭載した「エクストレイル 20GT」が発売されました。

残念ながら日産ではそれ以降、M9Rを搭載した車種の新型モデルを発売していませんが、それ以前から持っていたディーゼルエンジンの改良型を搭載した車種を現在販売しています。2020年1月時点で、トヨタ、日産、三菱、マツダが乗用のクリーンディーゼル車を発売し、好評を博しています。

では、そんなクリーンディーゼル車のメリットとデメリットについて説明します。

メリットについて

(1)環境に優しい

すでに20世後半から、二酸化炭素や窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物、PM(パティキュレートマター:目に見えないごく微細な物質で、主にスス)が地球環境や人体に悪影響を及ぼしていることが知られていました。従来のディーゼル車の排気ガスはまさしく「黒煙」そのもので、それらの有害な物質を大量に含んでいました。二酸化炭素は温室効果を、窒素酸化物と硫黄酸化物は酸性雨の、PMは呼吸器系疾患の原因になっています。それを克服したのがクリーンディーゼルです。

圧縮比や燃焼技術の改善、そして「触媒」(それ自体は変化せず、他の物質の化学反応を促進させる役割を持つ)に高温の排気ガスを処理させることで有害物質を無害化でき、格段に排気ガスはクリーンになりました(トヨタのクリーンディーゼルの排気無害化にはアドブルーという液体を用いますが、詳しくは後述します)。

(2)燃料費を格段に抑えることができます

具体的な話をします。先に出てきたエクストレイル(T31型:現行モデルの前のモデル)の実燃費を大ざっぱにガソリン仕様のものを1リッター8キロ、ディーゼル仕様のものを12キロとします。そして、ガソリン1リッターの価格を150円、軽油1リッターの価格を125円とした場合、1200キロ走るために必要な燃料代は、ガソリン仕様だと1200÷8×150=22500円、ディーゼル仕様だと1200÷12×125=12500円となります。つまり、同じ距離を走行するのに、ディーゼル仕様の方がガソリン仕様の約55パーセントの金額で済むということです。ですから、通勤距離が長い人や、旅行が好きで年間走行距離が数万キロという人にはうってつけです。

(3)パワーがすごい!

クリーンディーゼル化される前のディーゼルエンジンのパワーは、排気量の大きさの割にガソリンエンジンを搭載した車と比べて見劣りすることが多かったのですが、DOHC化、コモンレール式燃料噴射システムやターボチャージャー搭載により、同排気量のガソリンエンジンのパワーと比較しても見劣りしないどころか、逆に上回るものが発売されています。先程述べたT31型エクストレイルもその1つです。

(4)静粛性も向上

ディーゼル車特有のエンジン音は「ガラガラ音」とか、「カラカラ音」と比喩され、ガソリンエンジンのそれと比べると明らかディーゼルエンジンの方が音が大きく、人によってはうるさく不快に感じてしまうかもしれません。これは「ディーゼルノック」という現象が原因で、シリンダー内で圧縮された空気に燃料噴射をした時、一部の燃料が爆発的に燃焼するのが原因です。

「クリーンディーゼル」のエンジン開発では、各自動車メーカーが空気の低圧縮化、適切な燃料噴射や燃焼タイミングの設定などを行った結果、ノック音の低減につながりました。特にマツダの「SKYACTIV-D」エンジンに用いられるシリンダーブロックやピストンは、従来のディーゼルエンジンとは違い、重量化や頑丈化するする必要がなくなり、結果としてエンジン本体の重量の軽減化に寄与しているだけでなく、個別に改良したピストンピンなどの改良と相まって特に静粛性の高いエンジンになっています。

デメリットについて

(1)車両価格が高い

クリーンディーゼル車はエンジンの構造が複雑なため、割高な価格設定になっています。同クラスのガソリンエンジン車と比較して、少なくとも30万~50万ほど高額です。しかし、定期的・習慣的に長距離を走る方にとっては、エンジンを好調に保っておくという点と、ランニングコストを安く抑えるという点で、あまり気にならない点であるといえます。

(2)一度に走る距離を多めにしなければならない

クリーンディーゼル車の一部はその排気浄化システムの構造上、排気ガスに含まれる有害な物質を触媒を介して無害な物質(二酸化炭素、水、アンモニア、窒素)にして排出しているのですが、一度の走行距離が10キロ未満だったり数分程度の運転時間だと、その工程が常に中断され、それが続くとDPF(Diesel paticulate Filter)にススが溜まる一方になってしまいます。少し例えは悪いですが、人間の体の構造と同じで、大腸に宿便があると食欲が起きなかったり、体調がすぐれないのと同じで、DPFもススが溜まり過ぎるとエンジンが不調になり、最悪の場合エンジンがかからなくなることもあります。たまに長時間・長距離を乗ることでDPFを高温にし、排気ガスに含まれる有害な物質を完全燃焼させることができれば、トラブルは劇的に回避・改善できます。

さて、本題に戻ります。おすすめはこちらの7台!

これまでクリーンディーゼルのメリット・デメリットについて述べてきましたが、この点を踏まえた上で購入をお考えの方にぜひ検討していただきたい7車種をご紹介します。どの車も各メーカー渾身の1台ですので、自信を持っておすすめできます。

(1)車両本体価格+ランニングコストを最小限に抑えたい場合は

マツダ・デミオ15XD

マツダ・デミオ15XD出典:マツダ株式会社

グレードにもよりますが、新車で200万円前後で購入できます。コンパクトカーとしては全長4メートルを超えるため、大柄な部類に入ります。同クラスのコンパクトカーに比べ30万~50万くらい高額ですが、その分装備もかなり充実していておおよそコンパクトカーとは思えない贅沢なつくりになっています。オルガン式フットペダルの採用とその配置によって、運転時の自然な姿勢を保つだけでなく、足のペダル操作による疲労軽減を図ることができるのは、このクラスでは稀有な存在です。スタンダードなグレードでも、まったく不満のない装備内容です。

ただ、コンパクトカーとしては大柄な車格である割に後席にはそれほど余裕はないため、子供であれば問題なく座れますが、大人だと多少窮屈さを感じるかもしれません。燃料消費率は国内で販売されているクリーンディーゼル車では断トツのトップで、長距離を走れば、カタログ値以上の数字をたたき出すことも可能です。特に燃料消費率にこだわりたい方には、MT6速のモデルをおすすめします。実燃費でリッター25キロ以上も可能です。

(2)次世代の“定番”になること間違いなし!どんな用途にも対応したいのなら

マツダ・アクセラセダン22XD

マツダ・アテンザワゴン22XD出典:マツダ株式会社

現在、ドア4枚+独立したトランクルームを持つ「セダン」タイプの車種はかなり少なくなりました。しかし、車を普通に使うのであれば、セダンは間違いなくその要求を満たしてくれます。しかも、以前からあった「セダン=オジサン車」という図式は、この車には当てはまりません。なぜか?一言でいうと、モダンでかっこよく、おしゃれだからです。この車はボディカラーでかなり印象が違ったものに映ります。赤や青だとさながらスポーツカーのように見えます。一方、シルバーや黒だと、落ち着いた大人のセダンに見えます。

みなさんは、「教習車」をご存知ですか?教習所で講習を受ける時に乗る車です。最近はMTの教習車として、アクセラセダンがほとんどの教習所で採用されているのです。教習車とはいえ、どうせ乗るならかっこいい車の方がいいに決まっています。それで、チョイスされたのがこの車なのですから、かっこよさは折り紙付きです。なお、アクセラセダンには22XDの他に15XDというエンジンラインナップもあるのですが、車重量に比して15XDだと若干非力に感じると思いますので、乗員と荷物のことを考えて22XDをおすすめとしました。

(3)日本車離れした、ヨーロピアンな雰囲気を持つ車がお好みであれば

マツダ・アテンザワゴン22XD

マツダ・アテンザワゴン22XD出典:マツダ株式会社

流麗なボディデザインは、車好きなら振り返ってしまうほどの個性を放っています。日本車離れしているのはデザインだけでなく、ボディサイズにも言えます。4メートル80センチを超える全長と、1メートル80センチをゆうに超える全幅を持つこのボディは、運転する場所や人を選ぶかもしれません。しかし、この車格があったからこそ、このグラマラスなスタイルが実現できたわけですから、致し方ありません。このぜいたくなステーションワゴンを使いこなせる生活にあこがれるだけで終わってしまうのはもったいです。国産車で最も美しいボディデザインを持つ車の1つです。

(4)丸みを帯びた車はいっぱいあるし…四角い車に乗りたいという個性派のあなたには

三菱・デリカD5(クリーンディーゼルモデル)

このカクカクしたボディの形状は、90年代に人気を博した「デリカ・スターワゴン」にその源流があります。街を見渡せば、ボディの角が取れた丸みを帯びたデザインが今の主流ですが、敢えてそこから外れてみるのもよいでしょう。2013年1月モデル以降、2300ccのクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルが発売されています。そして、デリカD5のクリーンディーゼルモデルは、どのグレードも「フルタイム4WD」仕様になっています。ルーフキャリアを装着してたくさんの荷物を載せ、釣りやキャンプ、スキーなどのアウトドアを楽しむのに持ってこいの1台です。

ただ、ボディが大きく車重量もあるのに加えフルタイム4WD仕様なので、他の小柄なクリーンディーゼル車と比較すると燃料消費率は高く、実燃費で二桁に乗ってくれればいいかな、くらいに思っていましょう。

そして重要なこととして追記しますが、従来のNOxトラップ触媒に代わって、現在のモデルは尿素SCRシステム(アドブルーという名称の高品位尿素水を触媒内で排気ガスに噴射し、窒素酸化物を無害な水と窒素に変えるシステム)になったため、定期的なアドブルー補充が必要になります。デリカD5のアドブルータンク容量は16リッターです。容量が2リッターになると警告表示されますので、忘れずに補充して下さい。アドブルーは1リッター換算でおおよそ150円~500円で購入できます。

(5)大柄で大陸的なのがいい。ワイルドに乗りたいなら

トヨタ・ランドクルーザープラド(2800ccクリーンディーゼル版)

トヨタ・ランドクルーザープラド(2800ccクリーンディーゼル版)出典:トヨタ自動車株式会社

「ランドクルーザー」には大きく分けて3つの系統があり、「ステーションワゴン系」、「ヘビーデューティー系」、「ライトデューティー系」と分かれています。プラドは「ライトデューティー系」に属しています。ちなみに「ランドクルーザー」は英語で、日本語の訳では「陸の巡洋艦」、「プラド」はポルトガル語で、日本語の訳では「平原」となります。さすがランドクルーザーの名を冠するだけあって、エンジンやグレードに関わらず、すべてのモデルが「フルタイム4WD」仕様になっています。現行モデルは2009年に発売が開始され、クリーンディーゼルがエンジンラインナップに加わったのは2015年6月以降です。

プラドの美点は、ワイルドな乗り味をシティユースでその片鱗を味わうことができることです。ヘビーデューティー系のランドクルーザーは、外国では未舗装路の走行は当然のこととして、戦場でも見られます。外国でもっとも有名な日本車の1つで、耐久性に非常に定評があります。めちゃくちゃな使われ方をしますが、それに耐えうるだけの頑丈さとシンプルさを持ち合わせている反面、乗り心地に多少難があるのが特徴なのに対し、プラドはそのラフでワイルドな雰囲気を乗り心地よくオンロードで体感できるのです。しかし、「ライトデューティー系」とは言っても、相当な実力を持つ4WDです。燃料消費率は、デリカD5と同様、リッター二桁に乗ればよく走っている方です。

プラドを乗る際に注意しなければならないのが、デリカD5と同様、定期的なアドブルー補充です。、トヨタが発売している他のクリーンディーゼル車にも必要です。アドブルーは1000キロ走行するにつき1リットル消費します。プラドのアドブルーのタンク容量は12リットルあり、走行可能距離が5000キロ以下になると(つまりアドブルー量が5リットル以下になると)警告してくれます。タンクにアドブルーが入っていないとエンジンがかからない機構になっているので、定期的な補充が必要になります。

(6)5人まで乗れて荷物は目いっぱい積みたいなら

日産・NV350キャラバン・プレミアムGX(2500ccクリーンディーゼルエンジン版)

日産・NV350キャラバン・プレミアムGX(2500ccクリーンディーゼルエンジン版)出典:日産自動車株式会社

実はほとんど知られていませんが、日産やいずず(現在では乗用車部門から撤退しています)はすでに20年以上前に、現在のクリーンディーゼルエンジンの原形を完成させていました。DOHC化や直噴化、コモンレール式(システム)を実現し、それに改良を重ねたものが現在NV350キャラバンに搭載されています。

NV350キャラバンははっきり言って、「走る箱」です。箱型がゆえにデザイン性は低く、特に車のスタイルとして目をみはるものはありません。しかし、その形と大きさを利して、5人までの乗員とたくさんの荷物を積むことができます。標準的な必要最低限の装備はありますが、もし不十分であればオプションで追加装備できるものもあります。

(7)SUVの雰囲気を持ちながら、ミニバンとして使いたいなら

マツダ・CX-5(22XD)

マツダ・CX-5(22XD)出典:マツダ株式会社

マツダのクリーンディーゼルの快進撃はここから始まったといっても過言ではありません。マツダはビアンテ、MPVなどの2000ccクラスのワンボックスミニバンを持っていましたが、その市場から撤退しました。このクラスには他の国産自動車メーカーから歴史も実績もある車種がたくさん存在しているため、マツダはこのクラスでの競合を避け、他のクラスでの躍進を目指しました。その答えの1つが、CX-5です。見た目にはSVUですが、実質、そのボディサイズや利用目的を考えると、ワンボックスミニバンと考えてよいでしょう。

他メーカーのワンボックスミニバンは、いわゆる「箱型」の形状のものがほとんどですが、マツダは乗員定数を2列シートで5人乗りと割り切り、ある程度の荷室の確保とスタイルを両立させたのです。これは慧眼と言えます。他メーカーのワンボックスミニバンでは満足しないユーザーに対して、新たな選択肢を提示したことで、マツダとCX-5の存在価値が生まれました。そういう意味でおすすめの1台としました。

番外編

ここまで述べてきた「おすすめ国産ディーゼル車」には諸般の事情で入れられなかった車種を、その理由も含めて別な視点から紹介します。

①エクストレイル20GT

エクストレイルはクリーンディーゼルの先駆けだ出典:日産自動車株式会社

一番最初でも触れましたが、この車が実質的に日本のクリーンディーゼルの歴史の幕開けを告げたエポックメイキングな1台です。2000ccで最大出力が173ps、1.7トンに迫る車重量でありながらJC08モード燃費がリッター14.2キロというスペックにも驚かされました。ALLMODE4×4i(2つのタイプがあるオンデマンド方式のうちの、アクティブ方式に分類される四輪駆動システム)も搭載され、使い勝手の良い4WDのSUVとして今なおたくさんの愛好者がいます。また、2008年の発売当初はMT6速だけだったトランスミッションも、2010年7月にAT6速版も発売され、ユーザーの拡大に寄与しました。現在、中古車市場では流通していますが、新車での販売は終了しています。

②ハイエース・バン(クリーンディーゼルエンジン版)

ハイエース・バンのディーゼルもイイ!出典:トヨタ自動車株式会社

現行モデルは2004年8月から販売されています。たいていがビジネスユースですが、こだわりのあるオーナーさんは使い勝手をよくするために、荷室スペースを改造しています。たくさんのモデルがあり、座席が最前列ベンチシートのみの3人乗りのものから、3列シートで9人乗りまで用意されています。自分だけの「ハイエース」にして乗るのも、この車の楽しみ方としては大いにアリです。
また、この車種もトヨタのクリーンディーゼルのため、アドブルーの定期的な補充が必要です。タンク容量は7.4リッターです。

ディーゼル車は身近な存在

いかがでしたか?「クリーンディーゼルといったら、マツダの他にある?」という方もいらっしゃると思います。確かに、マツダは他メーカーより多くの車種展開していますし、そのことをCMなどで大々的にアピールしています。しかし、上記したように他の自動車メーカーにもマツダの車種と比べて引けを取らない、魅力ある素晴らしいクリーンディーゼル車があります。かっこよく個性的で、ランニングコストも抑えられます。しかも、環境や人体にも優しいと、いいことずくめです。

現在、「クリーンディーゼル」はかつてのネガであった振動・騒音・黒煙から解放され、積極的に選択する価値のあるものに生まれ変わりました。みなさんも車をご購入の際、国産クリーンディーゼルを検討してみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です