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最近話題の廃墟巡りならぬ『絶版車巡り』。今は亡き名車たちの歴史を振り返る!

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1. 「絶版」にしておくのは惜しい!今、復活するならどこをどうすればよいか?

みなさんは普段車なりバイクなり運転していると、対向車などを見ながら何気なしに「そういえばあの車種は新型が出ていないなあ」と思うことはありませんか?私は車もバイクも好きなので、新旧いろいろな車やバイクを見ていますが、よくそう思います。

例えば、私のかつての愛車であった日産の「ローレル」や「プリメーラワゴン」、トヨタの「マークⅡ」、バイクで言えばスズキの「K50」やヤマハの「XVビラーゴ香港輸出モデル125cc」、ホンダの「CB750」など、絶版の憂き目に会うことは珍しいことではありません。

絶版になってしまった車の場合は、もしほしい車両が近隣になくてもインターネットで検索すればよほど販売台数が少なかったり低年式でない限り、普通の中古車販売店で見つかりますし、購入することができます。また、低年式であってもファンが多数いるスズキの「ジムニー」やトヨタの「ハイエース」などであれば、専門店があるのでそこで購入できます。

しかし、バイクとなるとそうはいきません。いわゆる、普通の「街のバイク屋さん」に行って絶版になってしまったバイクを複数台探すことは容易ではありません。例えば、バイク王がつくばみらい市に展開している「つくば絶版車館」などのような、ある特定の条件(この場合、絶版になっていること)を満たした専門店でないと探せないことも多々あります。

さて、話を戻しましょう。絶版になってしまうのにはいくつか理由があります。それは、「費用対効果が低い」、「良くも悪くもボディースタイルが受け入れられなかった」、「使い勝手がよくなかった」、「自動車メーカーの販促活動が十分でなかった」、「ターゲッティングが明確でなかった」、「流行から外れていた」、「ごく一部のコアなファンにしか受け入れられなかった」、「排ガス規制などの環境性能がクリアできなかった」などの理由が挙げられます。

上記した理由が複数同時に備わってしまうと、絶版になってしまう可能性が高まります。ほとんどの自動車メーカーにとっては、売れないもしくは売りにくい車をラインナップに加えておくことは意味が全くないまでも薄いからです。具体的な例で言うと、現在はかなり数が少なくなってしまったスポーツカーやオープンカーなどが挙げられます。

かつてトヨタが製造・販売していた「セラ」や「MR-S」はコンセプトは非常に面白い車でしたが、販売数としてはふるいませんでした。おそらく、トヨタはそれはある程度予測していたのではないかと思います。それらの車に期待されていたのはトヨタの「スポーツイメージ」や「技術力」であって、「利益」ではないと思われます。

トヨタは言わずと知れた大企業ですが、利益にならないことはしたくはないはずなので、さきに挙げた2車種が金銭的な意味でラインナップに加えていることは「意味が薄い」のですが、自動車メーカーのトータルとして考えれば「企業イメージ向上」には貢献しています。トヨタのように体力がある企業ならではの戦略です。

ところで、1990年代半ばにできた国内10番目の自動車メーカーであるミツオカ自動車は、一風変わった自動車づくりで知られています。エンジンやトランスミッションなどのパワートレインを他の自動車メーカー、例えば日産やマツダのものを流用してクラシックカー調のデザインを架装する専門店と言ってよいでしょう。

ミツオカの販売する車は、どれも独特ですれ違うと振り返ってしまうようなデザインです。ミツオカはクラシックカー調の架装をする専門店となることで、他の自動車メーカーにはない独自性で差別化を図っています。社是が「自動車業界でオンリーワンの存在を目指すこと」というだけあり、どの車種も他メーカーどの車にも似ていない個性・スタイルを持っています。

資本主義社会では「売れることが正義」と言ったら大袈裟かもしれませんが、売れることが重要であることには間違いありません。売れなければ先がありません。売れるから会社は存続でき、新技術を盛り込んだモデルが開発・販売できるからです。

しかし、売れなかった車=絶版=ダメな車・バイクとは限りません。売れないのであればメーカーが根気強く販促活動を行なったり、モデル販売期間中でも積極的に改善するなどしてユーザーに訴えるのです。

また、ブームにはきっかけや仕掛け人の存在があります。昭和50年代後半に販売されたカローラ・レビン/スプリンター・トレノは、平成に入って少し経ってから発売された、峠道を高速で走ることを題材としたコミックスの主人公が乗っていた車として大ブレークし、現在ではMT仕様のものはプレミアムがついています。それらの2台は発売当初はさほど注目された車ではありませんでした。

バイクで言えば、マジェスティーやT-MAXなどの「ビッグスクーター」のブームを作ったのは、遊びの天才と称される俳優の所ジョージさんです。そして、今ではストリートバイクの定番になっているTW200は、2000年に放送されたテレビドラマ内で主人公役だった俳優の木村拓哉さんが乗っていたバイクとして大流行しました。

つまり、ものがよければちょっとしたきっかけで売れたり人気が出たりすることはよくあります。逆にものはよくてもそれらの契機やチャンスに恵まれなければ絶版になってしまうこともあります。もちろん、メーカーが本気で企画し売ろうとする姿勢が前提です。

これから紹介する車は諸事情あって絶版になってしまいましたが、個人的には上記したような好機に恵まれなかった不運な車もあったと思っています。もし復活する時にはどこをどのようにすれば消費者に受け入れられやすくなるか、気付いたことがあれば付記します。

「昔は理解できなかったけれど今なら理解できる、否、今になってほしくなってしまった」と思っていただけるような車・バイクを選出しました。どうぞお楽しみください。参考までに車(バイク)名と最終販売年次を書き添えておきます。

2. 復活してほしい絶版車10選

①エスティマエミーナ/ルシーダ(トヨタ:2000年1月)

エスティマエミーナ(トヨタ:2000年1月)
エスティマエミーナ(トヨタ:2000年1月)出典:wikipedia
Tennen-Gas投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

初代エスティマが発売された1990年5月から約2年後の’92年1月から販売を開始した5ナンバーサイズのワンボックスミニバンです。卵型のボディースタイルに加えて、この手のミニバンに多かったキャブオーバータイプのエンジンレイアウトと一線を画す「MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)」で脚光を浴びました。

エスティマになかったディーゼルエンジンを搭載したエミーナ/ルシーダは非常に人気がありましたが、エンジンルームが2列目シートの床下にありスペース上の問題から多気筒化がかなわず、インタークーラーターボ化したディーゼルエンジンの最大出力は105psで、1.7トンから1.8トンあった車重を快活に走らせるためには非力でした。

MRレイアウトのおかげで重心は車体中央にあるためハンドリングがよいこの特性を生かすために、私が考えるのは「エンジンの換装」です。実はあまり知られていませんが、トヨタには「2GD-FTV」という2400ccのクリーンディーゼルエンジンがあります。同社のピックアップトラック「ハイラックス」に搭載されているエンジンです。

このエンジンは最大出力150psを3400回転で、最大トルク40.8kg-mを1600~2000回転で発生します。多気筒化できないのであれば、DOHC化されたコモンレール式の最新の4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載すれば、エンジンルームの狭さとアンダーパワーの問題についてクリアできると思います。

ミニバンは日本で最も売れているボディー形状の1つです。2代目以降も継続して販売されていたエスティマは昨年(2019年)11月をもって販売を終了しました。非常に人気があった車種なので、初代のコンセプト+最新式のクリーンディーゼルエンジンを引っ提げてエミーナ/ルシーダが「子エスティマ」として復活することを期待しています。

②ベルタ(トヨタ:2012年6月)

ベルタ(トヨタ:2012年6月)
ベルタ(トヨタ:2012年6月)出典:wikipedia
Mytho88投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

同社が販売していた4ドアセダン型の車種「プラッツ」の後継車種で、プラットフォームは2代目ヴィッツと共有しています。今ではセダン型の車種はかなり少ないですが、「4枚ドア+独立したトランクルーム」という形状は、非常に使い勝手がよく便利です。ユーザーの中には一定数の「セダン好き」がいるので、それに応えられる数少ない1台がこのベルタです。

ベルタの美点は、最小の全長でセダンを成立させていることです。通常、セダンを車として成立させるには、スペースユーティリティーの観点からある程度の全長をともないます。しかし、セダンとしては非常に短い4メートル30センチでそれを成立させています。

コンパクトセダンは、「セダンには乗りたいけれど大柄な車体は取り回しが…」という方、特に女性や高齢の方にぜひ乗ってほしい車です。それは、ベルタのCMで起用されたのが女優の鈴木京香さんであることからもうかがえます。ボディースタイルもオーソドックスでこれといった特徴はありませんが、嫌みがなく性別や年齢を問わないことも好感が持てます。

ベルタに求められるのは、同社を代表するセダン「カローラ(アクシオ)」との住み分けを明確にすることです。例えば、外装色が一緒にならないようにする、内装を若い世代向けにするなどの工夫があればよいと思います。それに加えて、ハイスペックグレードを設定するというのも1つの手です。

③Will VS(トヨタ:2004年4月)

Will VS(トヨタ:2004年4月)
Will VS(トヨタ:2004年4月)出典:wikipedia
Kuha455405自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

トヨタが2001年に発売した5ドアハッチバックのパイクカーで、デザインコンセプトは「ステルス戦闘機」です。そのため、インストルメントパネルやシフトノブ、ハンドルもそれをイメージした作りになっています。

この時期に販売していた車としては全高は低めで143センチでした。ヘッドランプとテールランプ形状が同じ形をしていて、とがった形状が車全体としてのシャープさを演出しています。

21世紀の新市場開拓のために創出された異業種合同プロジェクト「Will」の企画で誕生した3車種の1つで、VSはスタイリッシュなボディースタイルに特徴があります。2ZZ-GEエンジンを搭載するグレードはかなりのハイスペックで、リッターあたり100ps以上発生する自然吸気の高回転型エンジンは、同社がかつて販売していた「セリカ」などに載せられているものと同じエンジンです。

4枚ドアのハッチバックタイプですから日常使用では後席のドア面積が小さいというデザイン上の問題を除けば特に問題はありませんでしたが、あまりにも「Will」という企画や「VS」という車自体も知られていなかったことが3年という販売期間の短さにつながったのだと思います。今見てもちょっとおしゃれなガジェットという見方もできます。

現在の車は、内外装のデザインを一言で言えばほとんどが「真面目な優等生」という感じです。少し肩の力を抜いたこのようなデザインの車があってもよいというのが私の意見です。

④オーパ(トヨタ:2005年8月)

オーパ(トヨタ:2005年8月)
オーパ(トヨタ:2005年8月)出典:wikipedia
Mytho88投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

ステーションワゴンの全盛期を少し過ぎたあたりの2000年5月に発売されたトヨタとしては異色のステーションワゴンです。リアオーバーハング(左右後輪を繋ぐドライブシャフトよりも後ろの部分)をかなり短くしたところに特徴があります。この頃に販売されていたステーションワゴンの多くが全長4メートル60センチ以上であったのに対し、オーパはなんと先に紹介したベルタより5センチも短い4メートル25センチでした。

リアシートはスライド式でレッグルームを広々確保できたり、コラムシフト化したことで室内ウォークスルーが可能なこと、発売からマイナーチェンジまでの約2年間は前後シート色を別色にしたり、トヨタ初のCVT搭載車であったりとかなり実験色の濃いモデルでした。

2000年を過ぎたあたりから車の全長は少しずつ短くなっていて、オーパはステーションワゴンとしてその先鞭をつけた画期的なモデルでしたが、販売台数では約5年間で8万台弱とトヨタ車の中ではさほどではありませんでした。

短い全長の中でいかにユーティリティースペースを確保するかという点においてこの車が果たした役割は大きかったと思います。筆者がかつて所有していた100系マークⅡ(1996年9月発売モデル)はオーパよりも50センチ以上も全長が長かったのですが、室内はこちらの方がはるかにゆとりがありました。

正直、筆者にはオーパがこの一代限りになってしまうとは思えませんでした。確かに外観はおとなしめでしたが、特にこれといったスタイル上のネガはないと思うのですが…。しいて挙げれば外装色が少なかったことくらいです。現在でも通用するコンセプトとデザインだと思います。

同社にはカルディナ・ビスタアルデオ・アベンシスワゴン・マークⅡクオリス・カムリグラシア・クラウンエステートなどのステーションワゴンのラインナップが多彩でしたが、現在では商用車を除くとカローラフィールダーくらいしか現行モデルはありません。実験的要素を常に盛り込むコンパクトステーションワゴンとして復活してくれたらと思います。

⑤シルビア(日産:2002年11月)

シルビア(日産:2002年11月)
シルビア(日産:2002年11月)出典:wikipedia
Tennen-Gas投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

かつて「デートカー」としてホンダ・プレリュードと覇を競ったFRの2000ccクラススポーツカーです。最後のモデルとなった7代目は同時期のライバルにホンダ・S2000がありましたが、シルビアはスタイルの流麗さが売りでした。180SX(通称ワンエイティー)とともに日産のスポーツカー市場を長きにわたってけん引してきました。

現在、日産には2ドアのスポーツカーはフェアレディーZとGT-Rの2台のみです。そして、それらは若い世代の人たちにとっては高額すぎます。日産はフルラインメーカーですから、せめて200万~250万くらいの予算で収まるくらいのスポーツカーが1台くらいあってよいと思います。

現代の若い世代の人たちは「実用重視」、そして「堅実さ」を求める傾向が強いので、派手で目立ちすぎるものは敬遠されてしまうでしょう。そこがカーデザイナーの腕の見せどころです。「乗りたいな」とか「乗ろうかな」というハードルを少し下げて、実用性と居住性を両立させ適度にかっこよければ、スポーツカー市場が活況を取り戻すことも夢ではありません。

現に同社の「ジューク」やトヨタの「CH-R」は非常に目を引くデザインですが、とても人気があります。「さりげなく注目を集める」と言葉にすると簡単ですが、それが2ドアのスポーツカーであるシルビアで実現されることを願って止みません。

⑥ステージア(日産:2007年6月)

ステージア(日産:2007年6月)
ステージア(日産:2007年6月)出典:wikipedia
Tennen-Gas投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

かつてたくさんの車種があった日産のステーションワゴンの中でも走りを重視したのがFRレイアウトのステージアです。一時、日産には同時期にアベニール・ウィングロード・セフィーロワゴン・プリメーラワゴン・ラシーンなど’90年代後半にはたくさんのモデルがありました。

ステージアは走れるステーションワゴンとしてだけではなく、たくさんの荷物を積んでアウトドアに出かけるというライフスタイルをイメージさせる、贅沢な雰囲気を漂わせたたたずまいを持っていました。

ステーションワゴンというボディー形式の車種自体が現在の流行から外れ少なくなっているので、復活しても販売が好調になるかは不透明です。しかし、同社のウィングロードが2018年をもって販売を終了したことで、同社には1車種もステーションワゴンが存在しないことには寂しさを覚えます。

マツダのアテンザワゴン(MAZDA 6)のように実用性とデザイン性を共存させた実例があります。駆動方式は別として、フルラインメーカーとしてユーザーにステーションワゴンという選択肢を提供するのも使命であると考えています。

⑦RX-7(マツダ:2003年4月)

RX-7(マツダ:2003年4月)
RX-7(マツダ:2003年4月)出典:wikipedia
Mike Roberts from London, United Kingdom – IMG_2047, CC 表示-継承 2.0, リンクによる

発売された1991年当初は、それまでの国産車になかったフロントフードの曲面の美しさを持つボディーデザインが外国産車のようなかっこよさで話題になりました。イタリアンテイストのスタイルは今でも古びることなく多くのファンに愛されています。

RX-7の代名詞である「ロータリーエンジン」はシリンダー内での燃焼・膨張によるピストン運動をするレシプロエンジンとは基本的な構造が異なり、詳しい説明は省きますが「ルーローの三角形」と呼ばれるエンジンの構成部品が燃料の爆発・膨張することで回転し、それをエンジンの出力軸に伝えることで駆動力を得るエンジン形式です。

最大のネックは、熱損失が大きいことです。つまり、発生した熱エネルギーを動力に変換する割合が低いということですから、当然燃料消費率は高くなります。復活するにあたってはこの改善が大前提になります。

現在、「SKYACTIV-R」と称してマツダが鋭意改良中です。2015年のマツダが発表した3ドアファストバッククーペのコンセプトカー「RX-VISION」は、同社のRX-7・RX-8の後継モデルとなるかどうかは不明ですが、少なくとも改良型ロータリーエンジンを搭載してくるのはほぼ間違いありません。ボディースタイルとあわせて今後の進展が待たれます。

⑧ルーチェ(マツダ:1991年12月)

ルーチェ(マツダ:1991年12月)
ルーチェ(マツダ:1991年12月)出典:wikipedia
Tennen-Gas投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

かつてマツダの4ドアセダンの車種で頂点に立っていたのがルーチェです。エンジンラインナップは2000ccが数本・3000ccが1本のレシプロエンジン、そして654cc×2ロータリーターボエンジンがありました。‘80~90年代に流行したハードトップ(サッシュレスウィンドー・ピラードハードトップとも言います)スタイルの高級車で、トヨタ・クラウン、日産・セドリック(グロリア)などがライバルでした。

一般向けのモデルは‘91年12月で終了しましたが、教習車やタクシー向けに4ドアセダンタイプは継続して‘95年12月まで販売されていましたが、恐らくほとんどの40歳未満の方には見たことも聞いたこともないかもしれません。

しかし、筆者にとってルーチェはマツダの「フラッグシップカー」です。後継車種としてセンティアやMS-9がありましたが、それら2台もそれほど長期間販売されないうちに絶版になっています。ルーチェは30年近い高級車としての歴史があることを考えると、復活すれば十分フラッグシップカーたる資格はあるでしょう。

復活するにあたっては、さきのRX-7の項で触れたロータリーエンジンを搭載するならば燃料消費率の改善が必要です。もう1つのエンジンの候補は、同社が近年開発した「SKYACTIV-X」です。トヨタから技術供与されているハイブリッドシステムも同時に搭載すれば、いろいろな意味で注目を浴びるでしょう。

⑨Z(ホンダ:2002年1月)

Z(ホンダ:2002年1月)
Z(ホンダ:2002年1月)出典:wikipedia
Kuha455405投稿者自身による作品 (投稿者撮影), CC 表示-継承 3.0, リンクによる

軽自動車としては非常に珍しいミッドシップエンジンを搭載した四輪駆動の軽SUVです。実はZ(初代)は一度、販売を1974年に終了しています。ここで紹介するのは20年以上のブランクを経て復活した2代目です。

スズキ・ジムニーや三菱・パジェロミニはいかにもヘビーデューティーな感じがしますが、Zはシティーユースに適したおしゃれで軽快なイメージを持っています。

筆者は発売当時、「これはきっと売れるだろう」と思っていましたが、3年数ヶ月の販売期間中で約4万台でした。思ったよりも売れなかった原因の1つは、価格が高かったことが挙げられます。最も廉価なグレードでも100万円はゆうに上回っていましたので、同時代に発売された普通車のトヨタ・ヴィッツよりもかなり高額でしたし、最上級グレードは130万円近くしました。この当時の130万といったら、1500ccの同・カローラが買えました。

しかし、20年前と現在は時代が違います。現在は軽自動車に高いお金を払っても乗りたいというユーザーがたくさんいます。ボディースタイル・デザイン・パワートレインなどを含めて、この車が再評価されてもよいと筆者は考えています。

Zのトランスミッションの設定はATのみでしたが、5速MTの設定があるとさらによいです。初代ZはMTとAT両方ありましたので、復活するならそのようになってほしいところです。もちろん、アクセル踏んだ時にすぐに加速できるような感応性・即応性の高いCVTがあれば何も言うことはありません。

⑩オプティ(ダイハツ:2002年8月)

オプティ(ダイハツ:2002年8月)
オプティ(ダイハツ:2002年8月)出典:wikipedia
Mytho88投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

ここで紹介するオプティは1998年11月に販売を開始した2代目です。一見すると5ドアハッチバックスタイルの軽自動車に見えますが、リアに独立したトランクルームを持つショートノッチバックセダンです。これは軽自動車史上、オプティが唯一のボディースタイルです。

軽自動車には全長3メートル40センチ以下という規格がありますので、ボンネットと居住空間であるキャビンに長さを多く割り振ってしまうと、リアにスペースを確保できなくなってしまいます。オプティは短いですが、確かにトランクフードを持っています。軽自動車にそれまでなかったセダンタイプへの挑戦という意欲的な試みでした。

これを現在の軽自動車事情に合わせてリデザインするなら、ホイールベースとトランクフードの拡大です。軽自動車のセダンというコンセプトはとても面白いので、これはぜひ復活してほしいです。それぞれ全長を変えずに10センチずつ拡大できれば、居住空間もリアのデザイン度も広がります。

番外編・シャレード(ダイハツ:2000年5月)

シャレード(ダイハツ:2000年5月)
シャレード(ダイハツ:2000年5月)出典:wikipedia
DY5W-sport投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

ここで紹介するのはシャレードのコンセプトをめぐって賛否両論あった3代目です。それまでのリッタークラスカーのボディーデザインは保守的なものがほとんどでしたが、3代目では理詰めのパッケージングと実用的なスタイルから一転、ラテン調のおしゃれなスタイルとなって登場しました。

先代(2代目)から投入された1000ccのディーゼルエンジンは自然吸気とターボ版の2種類あり、とても注目されました。ダイハツは軽自動車やリッターカークラスの小型自動車の開発に定評のある自動車メーカーです。これまでもエンジンやボディースタイルにおいて新機軸を打ち出してきました。

現在、気筒数を減らしエンジンの排気量を小さくしてターボ化することで必要な出力を得る「ダウンサイジングターボ」が世界のエンジン技術の潮流となりつつあります。

ダイハツには現在、ディーゼルエンジンを搭載している車を製造・販売をしていませんが、その当時はシャレードの他にもデルタ、ラガーなどに搭載していた別のディーゼルエンジンがあったことも考えると、ディーゼルエンジンの開発技術は一定のレベルにあったはずです。

シャレードに、ダウンサイジングクリーンディーゼルターボエンジンを搭載したら、間違いなく注目されるはずです。実際、ガソリンエンジンでは、同社のブーンにX4(クロスフォー)というグレードを設定し、1000ccをインタークーラーターボ化して133ps発生させています(2006年3月発売モデル)。ダイハツのフロンティア精神に期待しています。

3. 復活してほしいバイク5選(バイク王・づくば絶版車館編)・前編

突然ですが、みなさんは二輪免許をお持ちですか?お持ちの方であればご存知のこととは思いますが、簡単に二輪免許についての説明をさせていただきます。お持ちでない方はこれを機会にバイクの免許取得について考えてみませんか?モータースポーツの楽しみの幅が広がること間違いありません。

①バイクの免許の種類について

排気量別に、原付(~50cc未満)→小型限定普通二輪免許(50cc以上125cc未満)→普通二輪免許(125cc以上400cc未満)→大型二輪免許(400cc以上)と分かれています。

ここでは、AT限定免許制度がある小型限定普通二輪免許以上の免許については、教習の課程がMT教習よりも数時間短くなるだけなので詳しい説明は割愛し、MTで免許を取得することを前提に説明します。

②原付免許の取得方法

1つは、自動車の普通運転免許など他の運転免許がなく、原付免許のみを取得する場合についてです。

最寄りの運転免許試験場で、視力・聴力・身体能力などの簡単な適性試験を経た後、学科試験を受講します。そこで90%以上の正答率があれば実技講習に進むことができます。3時限の実車を使った乗り方講習で学科と技能を学べば免許取得となります。

免許取得可能年齢は満16歳以上です。最高時速は時速30キロ、2人乗りや高速道路の走行はできません。

もう1つは、車の普通運転免許などの免許を取得している場合です。この場合は、教習所や運転免許センターでの受講や実技を行なわなくてもすぐに乗ることが可能です。筆者もこの方法で原付に乗りました。なお、車の普通運転免許の取得可能年齢は満18歳以上です。

③小型限定普通二輪免許~大型二輪免許の取得方法

免許取得には教習所で講習を受けて試験に合格する方法と、運転免許センターで取得するいわゆる「一発試験」とがありますが、ここでは教習所で取得する手順を説明します。

適性試験の後に学科教習と試験を受けて、それに合格すれば技能教習に進むことができます。教習用のバイクで所内のコースを走り知識と技能を学び、試験官立会いのもと行われる卒業検定で70点以上獲得すれば卒業できます。卒業後の免許試験では適性試験と学科試験の得点率90%以上で合格になり、免許が取得できます。

普通二輪免許・大型二輪免許の免許取得の流れは小型限定普通二輪免許と流れはほぼ同じです。違うのは講習時間が大型になると少し増えるくらいです。最高速度制限はすべて時速60キロで、2人乗りが可能です。高速道路への乗り入れは小型限定普通二輪は不可で、125cc以上のバイクが可能です。

4. 復活してほしいバイク5選(バイク王・つくば絶版車館編)

さて、復活してほしいバイクについてですが、まずは紹介するバイクを販売している、バイク王が展開するつくば絶版車館について簡単に説明します。

ここはもともとバイク王・谷和原インター店という1支店だったところを、2019年3月中旬に「つくば絶版車館」としてバイク王初の専門店としてリニューアルオープンしたバイクショップです。特徴は常時展示している150台以上のバイクのほとんどが2000年以前のモデルであるということです。

2000年以降に製造されたものも各モデルの最終型になっていて、現在では新車は販売されていません。

さて、ではなぜ継続しての製造・販売ができなくなってしまったのかというと、2006年の排ガス規制値がとても厳しく設定されてしまったのが一番の原因です。これによって燃焼形態の細かな設定ができなくなってしまったキャブレター車や、一定の温度下での安定した燃焼が難しい空冷エンジン車はほとんどが絶版になりました。

そんな理由などで絶版となってしまったバイクに特化した専門店がバイク王・つくば絶版車館です。紹介するにあたって、近年増加している女性ライダーの存在も意識し、車重が比較的軽量の絶版バイクを紹介します。みなさんも晴れている日はバイクに乗ってみてはいかがですか?

①PS250(ホンダ:2007年8月)

PS250(ホンダ:2007年8月)
PS250(ホンダ:2007年8月)出典:wikipedia
Wheresdib投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

2004年6月30日に発売された単気筒エンジン250ccクラスのビッグスクーターです。コンセプトは「ラフ」「タフ」「ブコツ」で、ビッグスクーターとしては異色のスタイルです。

カラーリングも独特で、ベージュ・イエロー・オリーブドラブ・ホワイトにフレーム色のブラックを合わせたツートーンカラー、ブラックのフレームにブラックのボディカラーの黒一色というカラーリングもあります。(カラーの正式名称はイメージするのが難しいので、どなたにでも分かりやすくするために一般的な呼称にしました)

2人乗り用のタンデムシートを起こすと、運転者用のバックレスト(背もたれ)として使用でき、バックレストを起こした状態だと空いたスペースが荷台にできるという実用性の高さも美点です。車重量は約170キロでタンク容量は12リットルあります。燃料消費率にも優れ、ロングツーリングも可能です。最大出力は19psですので、2人乗っても過不足なく走ります。

‘98年排ガス規制適応車であったため生産期限であった2007年8月末をもって生産を終了しました。ビッグスクーターの従来のスタイルを打ち破った独創的なデザインは現在でもファンに愛されています。

②XVビラーゴ(ヤマハ:2000年6月)

XVビラーゴ(ヤマハ:2000年6月)
XVビラーゴ(ヤマハ:2000年6月)出典:wikipedia

ビラーゴは英語で「Virago」と表記され、「じゃじゃ馬娘」「口やかましい女」「おてんば娘」という意味です。初代は‘88年1月に発売され、フラットハンドルタイプとアップハンドル(プルバックハンドル)仕様の2種類のハンドル形式がありました。

最低地上高の低いシート、長いフロントフォーク、段付きシート形状、空冷V型エンジンを搭載したことで「ホースバックスタイル」の本格的なアメリカンクルーザーでした。‛80年代前半までの国産アメリカンタイプはスタンダードなロードモデルをベースにしていたため、ビラーゴの本格さは一頭地を抜ていました。

最大出力は22ps、車重量は約150キロです。アメリカンとしては非常にコンパクトで、エンジンをかけていない時の取り回しが非常に楽です。また、文頭でも記しましたが、これと全く車格が一緒で125ccクラスの「XVビラーゴ125・香港輸出モデル」は筆者の愛車でした。

③CB400FOUR(ホンダ:2001年8月)

CB400FOUR(ホンダ:2001年8月)
CB400FOUR(ホンダ:2001年8月)出典:wikipedia
Rikita投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

「ノスタルジックさと新鮮さとが共存する新しい時代のロードスポーツ」をモットーに開発され、‘97年4月に販売を開始しました。同社がかつて製造・販売していたドリームCB750FOURの「復刻版」というべきデザインを持つ400ccクラスのネイキッドモデルです。同時期に販売していたNC31型CB400スーパーフォア(以降スーパーフォアと表記します)と一部コンポーネンツを共有する姉妹車でもありました。

ドリームCB750FOURを彷彿させるのは、クロームメッキ仕上げの前後フェンダー、4本出しマフラー、スポークホイールなどです。カラーは5色ありましたが、筆者が個人的に「ノスタルジー」を感じるのは「キャンディーオーシャングリーン」というすすけた緑色のものです。

車両重量は約210キロですから、女性にとっては若干取り回しに苦労するかもしれません。もっとも、普通二輪免許取得時の教習車はほとんどがスーパーフォアなので、それと同じであると考えれば無理ではありません。

少し話は逸れますが、バイクの教習は横倒しになったバイクを起こすことから始まります。これができないと教習を受けることができません。考えてみれば皆さんもお分かりかと思いますが、もし運転中や停車中にバイクを転倒させてしまった時、起こすことができなければどうすることもできません。

でも心配は無用です。ハンドルを握りしゃがんで腰を落とし、シート下に腰を入れて体全体を使って右上方に向かって立ち上がれば、思いのほか楽に車体を起こすことができます。筆者の経験上、スーパーフォアを扱うことができれば、女性でもほとんどのバイクに乗ることが可能です。同社の「ゴールドウィング」のように350キロを超えるようなバイクだと難儀しそうですが…。

話は戻りますが、CB400FOURは最大出力が53psありますから、2人乗り+荷物を載せても十分なパフォーマンスをみせます。タンク容量は15リットルあるので、こちらもロングツーリングが可能です。ネイキッドモデルは用途を問わないオールラウンダーです。余談ですが、スーパーフォアは筆者の愛車の1台でした。

④TW200(ヤマハ:2001年)

TW200(ヤマハ:2001年)
TW200(ヤマハ:2001年)出典:wikipedia
Dbratland投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, リンクによる

文頭でも紹介しましたが、「ティーダブ」の愛称で知られるTWは(後に223ccのエンジンを搭載したTW225も含めて)、俳優の木村拓哉さんが出演ドラマ内で使用していたバイクで、「バルーンタイヤ」と呼ばれるきゃしゃな車格にアンバランスなほど太いタイヤと、タンデムシート右にある「アップマフラー」が特徴のストリートバイクです。

もともとはタイヤの接地面積を広くしグリップ力を得ることで未舗装路や砂地を走破できるようにするのが目的でした。実際、冒険家の風間深志(かざましんじ)さんによるバイクでの史上初の北極点到達の際に使用されたのがこのバイクです。

しかし、このバイクが注目を浴びたのは木村拓哉さんが乗っていたということに加えて、バッテリーレスにしてわざと車体をスカスカにする「スカチューン」という言葉が生まれるほどブームになったカスタマイズにあります。

ここまで読んだみなさんは何かお気づきになりませんか?「えっ、バッテリーを外しても大丈夫なの?」と思われたのではないでしょうか?実は、TWのエンジン始動方式は「セルフスターター」と「キックスターター」の併用式になっています。

どういうことかというと、バッテリーの電力を使って始動する「セルフスターター」方式は、当然バッテリーがないとエンジンを始動できないのに対し、「キックスターター」方式は、キックペダル(キックレバー)を強く踏み込むことでエンジンを始動させることができるのです。ですから、TWはバッテリーレスでもエンジンがかけられるというわけです。

排ガス規制強化に伴い販売を継続するためには電子制御燃料噴射装置の導入・排ガス浄化システムが不可欠で莫大な開発費用・期間が想定されたため、やむなく2008年に生産を終了しました。

⑤ジェベル(スズキ:2008年)

ジェベル(スズキ:2008年)
ジェベル(スズキ:2008年)出典:wikipedia

かつてスズキが製造・販売していた「DR250S」から続くオフロードバイクで、デュアルパーパスタイプに属しています。ここでは主に「ジェベル250XC」について述べます。

見た目はいかにも未舗装路や山林を走破するような外観をしていますが、デュアルパーパスタイプのオフロード車は公道を走れるように法廷保安部品類を備えていて、オンロード・オフロード問わず快適に走行できます。

オフロードバイクの最大の特徴は、最低地上高を高く取ってあることと、サスペンションストロークが長いことです。

「最低地上高」とは、文字通り水平な地面からタイヤを除いた車体の一部がどれくらいはなれているかという距離です。オフロードバイクは未舗装路や不整地、ブッシュ(藪・灌木)、草地なとを走ることを前提に設計されています。路上の石や草、低い木などの間をぬって走行する時に車体が障害物と接触・衝突しないためこのようなつくりになっています。

「サスペンションストロークが長い」というのは、走行時にタイヤが拾うショックを吸収する「サスペンション」という部品の許容量・可動域が大きい(長い)という意味で、乗り心地をマイルドにしてくれます。

また、オフロードタイプの特徴として、「シート高」が挙げられます。オフロード車はサスペンションストロークを長く取るため、車高を低くできない傾向にあります。そのため、シート位置も高い傾向があります。一般的に身長でいえば160センチ以上あれば、つま先が地面に着きますので大丈夫です。

もっとも、このジェベルを始めとするオフロードバイクは車重が軽量で、250ccクラスで150キロ前後です。かかとまでしっかりと地面に着かなくても、停車時に車体を左側に傾けて左足裏面積の半分くらいが接地できていれば問題ありません。

デュアルパーパスタイプのオフロードバイクは、ネーキッドモデルのバイク以上にどんな用途にも使用できます。ジェベルには、走行時に直接風が当たらないようにする「ナックルガード」が標準装備されていますから、寒い時でも手を寒さから守ってくれるので重宝します。燃料タンクの容量が17リットルと、大型二輪クラスの容量で長距離や低速走行が多く燃料を消費するような不整地などで燃料の残量に不安なく走行できます。

番外編:モトコンポ(ホンダ・1985年)

モトコンポ(ホンダ・1985年)
モトコンポ出典:wikipedia

みなさんはこのバイクをご存知ですか?やけに角ばったデザインをしていると思いませんか?実はこのバイクは、バイク単体として開発されたのではないのです。ホンダがかつて製造・販売していたコンパクトハッチバック車「(初代)シティ」(1981~86年)の荷室にぴったり収まるように設計されたので、このような形をしているのです。

車(シティ)で出かけた先で、小回りがきく原付(モトコンポ)に乗り換えて散策するというコンセプトで誕生しました。二輪車と四輪車を持つホンダならではの意欲的な試みでした。

企画としては大変ユニークで独創的でしたが、発売当初は「シティのおまけ」と思われていたらしく、価格は8万円とそれほど高価ではなかったにもかかわらずほとんど売れず、‘85年に販売を終了しました。

しかしその後、マンガやアニメなどに登場しその独特なボディー形状で話題を呼び、現在ではコアなファンがハイスペック化を図るなどして人気を博しています。

4. 「流行は繰り返す」-今だからこそスポットライトが当たる車・バイクに!

ここまで読んで頂いてありがとうございます。非常に長かったのでここまでお付き合いいただいて本当にうれしい限りです。筆者としては長くなり過ぎないようにしたつもりですが、どうしてもいろいろ思い出すと書きたいことが多くなってしまい、ここまでになってしまいました。

特に、バイク王・つくば絶版車館のバイクから選出したバイク計6台については、リッターバイクなどの大型排気量のモデルを期待していた方に紹介できなかったことは本当に申し訳ありません。さきに述べましたように、近年、単独での活動的な女性が増え、それに伴いバイクの免許を取得する方も増えてきました。

そのため、女性にもバイクにもっと興味を持っていただきたいと考え、なるべく取り回しや運転に支障がないものを選出したので、400cc以上の「大型二輪」を紹介する余裕がなくなってしまいました。またこのような機会があれば、その時にリッターバイク等を紹介させていただきたいと思います。ちなみに、現在の筆者の愛車はRC42型CB750で、カラーはブラック&エンジ系レッドの通称「仏壇カラー」です。

ここで紹介できなかった絶版バイクについては、バイク王・つくば絶版車館にたくさん展示してありますので、インターネットで閲覧したり直接行ってみるのも手です。特に、排ガス規制を契機に絶版になってしまった多くの名車を見ることができます。専門店ならではのラインナップです。

さて、車でもバイクでも絶版になってしまった車種はたくさんあります。でも、それは悪いことばかりではありません。自動車メーカーも売れなかったら売れなかったで、何がよくなかったかを考えています。

それに、ユーザーの方がメーカーの意図をくみ取れなかったことが原因で売れなかったというケースもあります。絶版バイクの章・番外編のモトコンポがその好例です。「トールボーイ」と呼ばれたホンダ・シティは、当時としては全高の高い非常にユニークなデザインで人気がありましたが、セットで開発・製造・販売されたモトコンポの存在感は、皮肉なことに販売を終了するまではほとんどありませんでした。

しかし、本当にそのモデルが持つ魅力が「本物」であるならば、時代を超えて復活し再販される、というのが筆者の考えです。スズキ・アルトワークス、ホンダ・ステップバン(ステップワゴン)、同・CR-X(CR-Z)、バイクであればCB400FOURなどです。

京都議定書による二酸化炭素排出削減の目標があるため、特にバイクにとっては復活や新規モデルの開発・製造・販売には多大な費用と期間を要するので今すぐには絶版バイクの復活は無理だと思いますが、車での技術革新をバイクに転用するなどして何とか販売にこぎつけてほしいところです。

この章のタイトルにもありますが、流行は繰り返します。なぜなら、自分が生まれていない過去の流行は、自分たちは体験していないからです。ですから、長い目で見れば繰り返している流行も、若い世代の人たちにとっては話には聞いているだけでしかなく、実際に体験することは「新鮮」なのです。

現在、「若者の車離れ」が言われて久しいですが、これはある程度は仕方がないことです。車全体のできがよくなってきたため、どの車でも特に不便さやパワーの不足を感じることが少なくなってきているからです。室内空間や荷室は広くなり、基本的な電動装備は標準となり、その他クルーズコントロールや車線逸脱警報装置に至るまで装備されている車もかなり多くなりました。

ですから、今後の若い世代の人たちを中心とした車選びの基準は「コンセプト」であったり「ちょっとだけおしゃれ」という部分がクローズアップされるのではないでしょうか?普通に走れるだけでなく、楽しい気持ちにさせてくれる車やバイク、ひょっとしたらそれは絶版になってしまったったものにこそ宿っているのかもしれません。

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