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プロドライバーが伝授する、絶対に買うべきコンパクトカー7選!

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1. ここでの「コンパクトカー」の定義・条件

みなさんは「コンパクトカー」とはどんな車種・規格だと考えていますか?おそらく「周りの車と比較して小さめの車かな?」と思われている方が大多数だと思います。

それは実際、間違いではありません。「コンパクトカーとは、どんな車なのか?」という規定や定義は存在しません。ですから、本題に入る前に、「コンパクトカー」をどのような車とするのかを筆者なりに決定しました。

「コンパクトカー」というカテゴリーができて車選びの際の基準になったのは、1999年1月に販売を開始したトヨタ・初代ヴィッツ、2001年6月に販売を開始したホンダ・初代フィット、2002年3月に販売を開始した日産・3代目マーチであったと筆者は考えています。

もちろん、それ以前からこれらと同等の車格を持つ車は存在しましたが、「コンパクトカー」という言葉そのものは存在しませんでした。これら3台の登場により積極的に選ばれるようになったことで自然発生的に巷間使われるようになったのだと思います。

なぜ積極的に選ばれるようになったのかは、みなさんも知るところです。コンパクトなサイズながら5人の乗員と荷室を無理なく確保し、快適に過ごせることが可能になったからです。ですから、これら3台の車格や排気量を基本として、それらと同格の車種を「コンパクトカー」とすることにしました。

ちなみに、ボディーの規格は初代ヴィッツであれば全長×全幅×全高の順で3610×1660×1500(単位はミリメートル)、初代フィットは3830×1675×1525、3代目マーチは3695×1660×1525となっています。排気量はヴィッツが1000cc~1500cc、フィットが1300cc~1500cc、3代目マーチが1000cc~1400ccです。

いずれも車格は4メートル未満×1.7メートル未満×1.55メートル未満、排気量は1500cc未満になっているのが分かります。いわゆる「5ナンバーサイズ」になっていて、かつ機械式立体駐車場にも駐車可能です。日常での使用や取り回しさ、燃料消費率を最優先したサイズ・排気量になっています。

以下に紹介する「コンパクトカー」は、このサイズと排気量を基本とします。中にはこの規格から外れてしまうものもありますが、「超速いコンパクトカー」という趣旨からは外れないようにしました。国内外の実力をともなった魅力ある「超速いコンパクトカー」をぜひお楽しみください。

2.「超速い」国産コンパクトカーはこちらの7台!

筆者は車が好きで幼少の頃からたくさんの車を見てきました。振り返って今思うのは、2000年前後に現れた前述した3台は本当に素晴らしい実力を持ったコンパクトカーであるということです。

それから約20年。コンパクトカーはさらなる進化や発展を遂げ、私達の生活に欠かせない存在となったばかりか、走行性能を高めたモデルまで現れました。見た目だけでない、すごい走りを見せる国産コンパクトカー7台はこちらです。

①ヤリス(トヨタ・2020年2月~)

①ヤリス(トヨタ・2020年2月~)
①ヤリス(トヨタ・2020年2月~)出典:トヨタ自動車株式会社

「できたてほやほや」と言ったらおかしいですが、つい最近デビューしたばかりのヴィッツの新型です(2020年3月上旬現在)。初代ヴィッツから数えて通算4代目になります。以前から国際戦略車としても知られており、「ヤリス」名は海外で使用されている名称で、3代目から4代目へのフルモデルチェンジを機に日本でも用いられることになりました。

車格は全長×全幅×全高の順に(これ以降車格の大きさをこの順番で、ミリメートルを単位として表記します)、3940×1695×1500で、排気量は1000ccのものと1500ccのものがありますが、「超速い」のは1500ccの「M15A-FKS」エンジンを搭載したグレードです。最大出力は6600回転時に120ps、最大トルク14.8kg-mを4800~5200回転時に発生します。

純正タイヤサイズは175/70R14ですが、インチアップして185/55R15サイズなどに履き替えれば見た目の印象が変わりますし、ロープロファイルタイヤ(偏平率55%以下のタイヤ)ならではの接地感になり、ハンドルの重さにいい意味で重量感が出ます。

しかもトランスミッションがCVTと6速MTの両方が選べ、どちらも最大出力や最大トルクのエンジンスペックは変わらないことも美点です。どちらを選ぶかは好みでよいでしょう。特にMTの「X」と「G」のグレードは車重量1トンを切るので、車重量÷最高出力で算出される「パワーウェイトレシオ」は8.2弱になり、非常に軽快な走りを楽しむことができます。

一般的にファミリーカーのカテゴリーに入る車種のパワーウェイトレシオは、10~15と言われていますから、いかにすごいかが分かります。しかも、「X」も「G」も特段ハイスペックモデルとしてのラインナップではありませんので、まさに「羊の皮を被った狼」という例えがふさわしい1台です。

②ヴィッツGRスポーツ(トヨタ・2017年9月~)

②ヴィッツGRスポーツ(トヨタ・2017年9月~)
②ヴィッツGRスポーツ(トヨタ・2017年9月~)出典:トヨタ自動車株式会社

こちらはさきほど紹介したヤリスの「本家で」、3代目モデルの上級・スポーツモデルです。4代目としてヤリスが販売されていますが、今後短いですが3代目モデルも購入することができます。ガソリンエンジン車と、ハイブリッド版の両方が選択できます。

車格は3975×1695×1500で、排気量は1500ccです。ガソリンエンジン車の最大出力はCVT・MTともに6000回転時に109ps、最大トルクはCVTの方が4800回転時に13.9kg-m、MTが4400回転時に14.1kg-mを発生します。さきのヤリスと大きな違いは、ヤリスが3気筒エンジンなのに対して、こちらは4気筒エンジンであることです。

一般的に気筒数が少ないメリットはエンジンが軽量になること、デメリットは静粛性がそれ以上の多気筒と比較して劣ることです。多気筒化すると静粛性は高まりますが、重量は増していきます。

エントリーグレードのMT版でのパワーウェイトレシオは約9.4です。こちらはヤリスと見た目は違って始めからスポーティーグレードを謳っているので、外観がやる気に満ち溢れています。

足もとは195/50R16のロープロファイルタイヤとトヨタ純正スポークアルミホイール、正面から見れば専用ラジエーターメッシュグリル、側面から見ればフロントフェンダー斜め後方の「GR」エンブレム、サイドアンダースポイラー、そして後方から見ればテールゲートスポイラーがこの車のスポーティーな雰囲気を外観から十分に楽しませてくれます。

③マーチ ニスモS(日産・2013年12月~)

③マーチ ニスモS(日産・2013年12月~)
③マーチ ニスモS(日産・2013年12月~)出典:日産自動車株式会社

2010年7月から販売されている4代目マーチのスポーティーグレードで、発売から3年半後に追加されました。現行モデルに唯一設定されているMTのグレードでもあります。

他のグレードとは違う、海外向け標準グレードに搭載されている「HR15DE」エンジンに特別なチューニングを施し、最大出力は6000回転時に116ps、3600回転時に最大トルク15.9kg-mを発生させ、ノーマル時よりも飛躍的にスペックを向上させています。低回転からトルクの厚いターボのような出力特性ですが、自然吸気のエンジンです。

車格は3870×1690×1495で排気量は1500cc、トランスミッションは5速MTのみの設定です。正面から見ると上下段に分かれている専用メッシュラジエーターグリルと、その上段メッシュグリル右側に光る「NISMO S」のエンブレム、側面に回れば205/45R16のコンパクトカーとしては異例の大径ロープロファイルタイヤと専用の日産純正スポークアルミホイール、サイドアンダースポイラー、後方から見ればテールゲートスポイラー、リアハッチ右下には「NISMO S」、さらにその下のバンパーには「AUTECH」のエンブレムとが、この車が特別にしつらえられたことを如実に示しています。

ちなみにパワーウェイトレシオは約8.7となっています。先代(3代目)にも「SR」というスポーティーグレードがあり、そのエンジンも他のグレードのエンジンをチューニングして出力増大を図りました。エンジンを長期間かけてパワーアップしたり出力特性を変えるのは、日産の伝統と言ってよいでしょう。

④フィット RS(ホンダ・2013年9月~2020年2月)

④フィット RS(ホンダ・2013年9月~2020年2月)
④フィット RS(ホンダ・2013年9月~2020年2月)出典:本田技研工業株式会社

現行モデルはつい先月から発売された4代目ですが、現在(2020年3月上旬)のところスポーティーグレードはありません。おそらく今後設定されると思われます。今回は先月まで販売されていた3代目のスポーティーグレードである「RS ホンダセンシング」を紹介させていただきます。

車格は4045×1695×1525で排気量は1500cc、トランスミッションはCVTと6速MTがあります。どちらのトランスミッションも最大出力・最大トルクは同じで、それぞれ6600回転で132ps、4600回転で15.8kg-mを発生します。

見た目としてはヴィッツ GRスポーツやマーチ ニスモSと比べるとタイヤサイズは185/55R15で専用純正アルミホイール、外観はサイドシルガーニッシュやテールゲートスポイラーを装備していますが若干控えめな印象です。外観ではそれほど目立たなくても、走りは本物です。

パワーウェイトレシオは約8.1で、軽快な走りが期待できると同時に、グレードの名称にもなっている「ホンダセンシング」は、適切な車間距離を維持するためのアダプティブクルーズコントロールや衝突しないための車線維持支援システム、衝突軽減ブレーキなど計11の安全運転システムが搭載されていることにも注目です。

⑤デミオ(MAZDA 2)15MB(マツダ・2015年10月~)

⑤デミオ(MAZDA 2)15MB(マツダ・2015年10月~)
⑤デミオ(MAZDA 2)15MB(マツダ・2015年10月~)出典:マツダ株式会社

4代目デミオがデビューした約1年後のデビューで、とてもマニアックなグレードです。ジムカーナやダートトライアルへの参加を念頭に置いた、スポーツ走行のためのべース車両としてラインナップされたのがこの15MBです。

車格は4060×1695×1500で他のグレードと大きさは一緒ですが、最大出力を6000回転で116ps、最大トルクを4000回転で15.1kg-mを発生します。パワーウェイトレシオは約8.9となっています。

後に追加される1500ccのグレードのエンジンと同じものですが、15MB版はデュアルシーケンシャルバルブタイミング、エネルギーロスを低減するオイル潤滑システム、排気マニホールドから排気管までのシステムを4-2-1としていることで、出力向上を図っています。

また、回転域全域でトルクが得られるエンジンセッティングとギア比を最適化した6速MTとで、モータースポーツをストレスなく思い通りの走りを実現しています。モータースポーツに供されることを前提としていますが、ナンバーを取得して公道を走行することも可能です。MAZDA 2に名称変更した後も継続してラインナップされています。

⑥スイフトスポーツ(スズキ・2017年9月~)

⑥スイフトスポーツ(スズキ・2017年9月~)
⑥スイフトスポーツ(スズキ・2017年9月~)出典:スズキ株式会社

同社のコンパクトカーであるスイフトをベースに「走る・曲がる・止まる」という基本性能をとことん追求した、スイフトとは別車種扱いのモデルです。現行モデルは2017年9月から販売されている4代目です。

車格は3890×1735×1500で、排気量は1400ccのターボエンジンを搭載しています。最大出力は5500回転で140ps、最大トルクを2500~3500回転で自然吸気の2500ccと同レベルの23.4kg-mを発生します。コンパクトカークラスでリッターあたり100psのパワーを与えられるというかなりレアなケースで、スズキのこの車への本気度がうかがえます。

トランスミッションは6速MTと6速ATが用意され、ともに出力パターンは変わりません。MTのグレードの方がATのグレードより20キロ軽いので、ストイックに走りを追求するのであればMTのグレードをおすすめします。レカロ製バケットシートに座れば、レーサー気分が堪能できること請け合いです。

MTのベースグレードでパワーウェイトレシオを算出すると、約6.9となります。この数値だけを見ると生粋のスポーツカーといっても過言ではありません。195/45R17のロープロファイルタイヤと切削加工+ブラック塗装を施したデザインは足回りのかっこよさを演出しています。

リアドアの取手をCピラー上部に設置するのは「アルファオメオ・ジュリエッタ」と同じ手法で、2ドアクーペに見えるようになっています。また、A・B・Cピラーをすべてブラックアウトするデザインは現在の流行で、現行レクサスRXでも見られます。黒で塗色された部分を隠し、その周辺部分を強調するという意図があります。

⑦バレーノ(スズキ・2016年3月~)

⑦バレーノ(スズキ・2016年3月~)
⑦バレーノ(スズキ・2016年3月~)出典:スズキ株式会社

インドの現地法人の工場で生産され、全世界に向けて供給されるスズキの世界戦略車です。車格は3995×1745×1470で、超速いのは1000ccのダウンサイジングターボエンジン搭載のグレード「XT」です。このグレードを選択するとトランスミッションは自動的に6速ATになります。

最大出力は5500回転時に102ps、最大トルクを1700~4500回転で自然吸気エンジンの1600ccに相当する15.3kg-mを発生します。実用回転域に最大トルクが発生する特性があるので、実際の出力よりもパワーを感じます。

この車自体はスズキとしてはいわゆる「ホットハッチ」としてではなくファミリーカーとして想定したコンパクトカーですが、全幅が1750ミリ近くあるのに加えて全高が近年の乗用車としては低い部類に入るので、スポーツカーとまではいきませんが「ワイド&ロー」スタイルになっています。

102psで車重が950キロなので、パワーウェイトレシオは約9.3となります。見た目も最初から185/55R15のロープロファイルタイヤと、純正のテールゲートスポラーが標準で装備されていますから、特段ドレスアップをせずとも十分見ごたえのある外観になっています。

1000cc未満、1トン未満、JC08燃費がリッターあたり19.6キロなので、税金などを含めた維持費を考えた時、非常にコストパフォーマンスに優れる1台です。筆者の願望で恐縮ですが、もしこれにMTのグレードがあればぜひ購入したいくらいです。

番外編:スイフト(スズキ)・クロスビー(スズキ)・デミオ(マツダ)

7台の紹介には入れていませんが、これらと同等のパフォーマンスを発揮するコンパクトカーはまだあります。参考までに、車名と発売時期、車格、車重両、排気量、最大出力、最大トルク、パワーウェイトレシオの順に列挙しますので、ぜひ参考にしてみてください。車重量は基本的に最もベーシックなグレードの2WDのものを、トランスミッションはMTの設定があればそれを搭載しているグレードの車重量を優先します。

スイフト(スズキ・2017年1月~)
3840×1695×1500、840キロ、1200cc、91ps、12.0kg-m、約9.2
スイフト(スズキ・2017年1月~)
スイフト(スズキ・2017年1月~)出典:スズキ株式会社
クロスビー(スズキ・2017年12月~)
3760×1670×1705、960キロ、1000cc、99ps、15.3kg-m、約9.7
クロスビー(スズキ・2017年12月~)
クロスビー(スズキ・2017年12月~)出典:スズキ株式会社
デミオ(MAZDA 2)・XD1.5(マツダ・2014年10月~)
4060×1695×1525、1080キロ、1500cc、105ps、22.4kg-m、約10.3
デミオ(MAZDA 2)・XD1.5(マツダ・2014年10月~)
デミオ(MAZDA 2)・XD1.5(マツダ・2014年10月~)出典:マツダ株式会社

3. 外国産コンパクトカーの紹介

さて、超速いコンパクトカーは国産車だけにとどまりません。このクラスの車はフランスやイタリアなどのヨーロッパではとても人気があります。ですから、ヨーロッパの自動車メーカーはこのカテゴリーの車種を充実させています。

日本の人々にとって外国車の一番の魅力は、何と言っても日本にはない内外装のデザインです。これは、どこがどのように良いのかを言葉で説明するより、実車を見ていただいた方が早いと思います。日本人のセンスとは違った、遊び心が見え隠れするそんな外国産コンパクトカーを紹介します。ちなみに、北米ではこのカテゴリーの車種を「スポーツコンパクト」と呼びます。

①トゥインゴGT(ルノー・2017年10月~)

①トゥインゴGT(ルノー・2017年10月~)
①トゥインゴGT(ルノー・2017年10月~)出典:ルノー・ジャポン株式会社

初代は1993年に本国フランスで販売を開始し、日本への導入・販売が開始されたのは’95年9月以降です。現在は3代目で日本での販売は2016年9月に開始しました。さまざまなグレードが存在しますが、ここで紹介するグレード「GT」は2017年10月発表のモデルです。トランスミッションは5速MTと6速ATが用意されています。

大変珍しい「RR(リアエンジン・リアドライブ)」レイアウトのコンパクトカーです。前席・後席ともに座ることができ(乗員定数は4人)、リアハッチを開ければエンジンは見えず、どこにあるのかというと、ラゲッジアンダーボードの下なのです。ですから、リアハッチを開けただけではエンジンの存在は全く分かりません。

ボードは平らで、通常通り積載可能です。ただ、ボードの下にはエンジンがあるので、熱が加わるといけないものは載せない方がよいでしょう。後席を倒すと荷室とつながりフルフラットになるので、大きい荷物や長尺物の積載も可能です。

ボディーの規格は3630×1660×1545、排気量は3気筒900ccDOHC12バルブターボで、AT・MTとも最高出力は5750回転時に109ps、最大トルクは1800ccクラスの自然吸気と同格の17.3kg-mを2000回転時に発生します。タイヤサイズは前後で異なり、前が185/45R17、後ろが205/40R17となっているのが特徴です。

前後長は大変短く全高は高めですが、大人が長時間座るにはレッグルームが少し狭いのが玉に瑕です。前席の居住性を重視した作りになっています。リアドアウィンドウは下がらず、後端を浮かせて外気との循環を可能にする機構になっています。

リアドアの取手はウィンドウ後端のブラックアウトした部分に同色のものがついています。さきに解説したスイフトスポーツと同様のデザインです。横から見るとヘッドランプ後端からCピラー後端まで伸びる太いラインがアクセントになっています。

パワーウェイトレシオは約9.3になります(MT車)。RRのコンパクトハッチバックという形式自体、日本車にはない上に、ルノー製コンパクトカーのおしゃれさとシンプルさを同時に味わうことができる貴重な1台です。

②up!GTI(フォルクスワーゲン・2018年6月~)

②up!GTI(フォルクスワーゲン・2018年6月~)
②up!GTI(フォルクスワーゲン・2018年6月~)出典:フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社

同社のコンパクトカーである「ポロ」よりもさらに小型のコンパクトカーで、本場ヨーロッパでは前年の’11年から販売されています。日本でのGTIのグレード設定が初めて行われたのは’18年6月発売モデルです。その後2度のGTIグレードを追加し、毎回台数限定で販売しています。

車格は3625×1650×1485、1000cc3気筒DOHC12バルブーボエンジンを搭載し、最大出力116psを5000~5500回転時に、最大トルク20.4kg-mを2000~3500回転時に発生します。最大トルクは2000ccの自然吸気エンジンとほぼ同レベルです。ちなみに、このGTIのグレードは6速MTのみの設定です。

フロントのエンジンフード左下、そしてリアハッチ左下にさりげなくあしらわれた「GTI」エンブレムは、同社の「ゴルフ」や「ポロ」にもある高出力スポーツモデルの証です。12本スポークアルミホイールに195/40R17のロープロファイルタイヤとあわせてスポーツイメージを高めています。

ブラックルーフスポイラーとブラックリアガラスがボディーカラーと対照的になっているため、車全体としてツートーンカラーが施されたような印象を受けます。ドアを開ければフォルクスワーゲン定番のチェック柄のファブリックシートが目に入り、運転席に座ればハンドル底部が直線になっている「フラットボトムタイプ」のステアリングホイールが特徴的です。

パワーウェイトレシオは約8.6となっています。GTIの系譜をフォルクスワーゲンのエントリーカーから気軽に楽しめるのがモータースポーツファンにはたまらない1台です。

③ポロ TSI Rライン(フォルクスワーゲン・2019年1月~)

③ポロ TSI Rライン(フォルクスワーゲン・2019年1月~)
③ポロ TSI Rライン(フォルクスワーゲン・2019年1月~)出典:フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社

フォルクスワーゲンで40年を超える伝統を持つ代表的なコンパクトカーで、日本での現行モデルは2018年3月から販売されています。TSI Rラインは翌’19年1月発売モデルとして新たにラインナップされました。

車格は4075×1750×1450となっていて、これまで紹介してきたコンパクトカーの中で最大クラスの大きさです。エンジンは4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボで最大出力150psを5000~6000回転で、最大トルク25.5kg-mを1500~3500回転で発生します。1500ccとは思えないトルクの厚さです。

「GTI」は冠していないものの、TSI Rラインはそれに準じるハイパフォーマンスとしつらえを楽しむことができるスポーティバージョンです。ポロの「GTI」は約350万円とかなりの高額となってしまうので、走りでも価格でもこちらの方がコストパフォーマンスに優れていると思います。

車内の配色は黒を基調とし、装飾パネルはボディーカラーによって変わります。さきほど紹介したup!GTIと同様、ステアリング底部がフラット形状になっています。トランスミッションはDSG(デュアルクラッチトランスミッションのフォルクスワーゲンでの名称)7速でエンジンの回転数をきめ細やかに使用し、好みのドライビング機能に合わせられるよう反映させています。

「ノーマル」、「エコ」、「スポーツ」、「カスタム」の4種類の走行モードを選択すると、それぞれのモードに合わせたダンピング・ステアリング、エンジン特性、ギアボックスの制御プログラムを変更することでその時々の状況にあった走行を楽しむことができます。

パワーウェイトレシオは約8.1となっています。「GTI」でなくとも十分俊敏な走りをすることが可能です。

④ミニクーパー(BMW・2014年4月~)

④ミニクーパー(BMW・2014年4月~)
④ミニクーパー(BMW・2014年4月~)出典:ビー・エム・ダブリュー株式会社

ドイツの自動車メーカー・BMWが「プレミアムスポーツ」としての役割をこの車種に期待し、イギリスの自動車メーカー・BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)から業務を引き継いでから第3世代となる現行モデルの1500cc版のグレードです。

ボディー形状、エンジン、トランスミッションのバリエーションが非常に豊富です。ここで紹介するのは3ドアハッチバックで乗員定数は4名仕様のものです。車格は3835×1725×1430、エンジンは1500ccの直列3気筒DOHCターボで、最大出力を4500回転で136ps、最大トルクを1480~4100回転で22.4kg-mを発生します。

車重量は6速MT版で1190キロです。他に7速AT版も選択できます。MTとATのグレードがある場合、このミニクーパーも含めてトランスミッションの機構上、MT車の方が20~50キロほど軽量になります。パワーウェイトレシオはMT仕様で約8.8となっています。

タイヤサイズはハイパフォーマンスカーであるわりに高偏平で、175/65R15となっています。これまで紹介してきた車種に比べると非常に乗り心地を重視した設計になっています。

BMCから続く丸目2灯式のヘッドランプ、メッキグリル、主力エンジンが1500cc前後、4メートルを切る全長(3ドアハッチバック)のデザインを継承しつつ、現代でも受け入れられるデザインや出力向上を盛り込んでいます。ボディーとルーフのカラーリングを変えたものや、フロントフードに他色の太いラインを入れたものなど、おしゃれな色遣いが特徴的です。

⑤A1スポーツバック(アウディ・2019年11月~)

⑤A1スポーツバック(アウディ・2019年11月~)
⑤A1スポーツバック(アウディ・2019年11月~)出典:アウディ ジャパン株式会社

本場ヨーロッパでは2018年秋ごろから販売されている、アウディの全車種中最小のモデルであるA1の2代目です。車格は4040×1740×1435、エンジンは1500ccDOHC16バルブインタークーラーターボ、最大出力150psを5000~6000回転時に、最大トルク25.5kg-mを1500~3500回転時に発生します。トランスミッションは7速DSGのみの設定です。

ここまで読んで、ひょっとしたら気付いた方がいらっしゃるかもしれませんが、このエンジン・トランスミッションはさきほど紹介した「ポロ TSI Rライン」のものと一緒です。どういうことなのでしょうか?

実はアウディはフォルクスワーゲングループに属していて、エンジンを含めたパワートレインやプラットフォームを互いに融通しているのです。アウディの車種ラインナップは小型車~中型車がフォルクスワーゲン車がベースで、それ以上の車格・価格のモデルは自社オリジナルのものを生産・販売しています。

正面から見るとアウディを象徴する「フォーシルバーリングス」と大きく空いた「シングルフレームグリル」と呼ばれるラジエーターグリルと、グリル上部の3分割された「エアインレット(エアインテーク)」に特徴があります。215/45R17のロープロファイルタイヤ、切削面を強調した5本スポークが低車高と相まって、地面をがっちりグリップしている印象を受けます。

外国車ですが、いい意味で日本車のコンパクトカーに近いデザインなので、外国車に乗りたいけれどあまり目立ちたくないという方にはおすすめです。パワーウェイトレシオは約8.1となっています。

番外編:パンダ 4×4(フィアット・2014年10月~)

番外編:パンダ 4×4(フィアット・2014年10月~)
番外編:パンダ 4×4(フィアット・2014年10月~)出典:FCAジャパン株式会社

本場ヨーロッパでは2011年から販売され、四輪駆動タイプの「4×4」はその翌年から販売されています。車格は3685×1670×1615となっているため日本の機械式立体駐車場には入らないサイズです。

国産車だとスズキの「ソリオ」のボディー形状に近い「トールワゴン」になるため、残念ながらコンパクトカーのカテゴリーには入れられませんでしたが、非常に面白い車なので紹介させていただきます。

エンジンは900cc直列2気筒8バルブマルチエアインタークーラーターボ、最大出力85psを5500回転時に、最大トルク14.8kg-mを発生します。近年、「ダウンサイジングターボ」と称した3~4気筒エンジンを過給化して実質的なパワーアップを図る傾向がありますが、2気筒までのダウンサイジングは国産車では現在、例がありません。

一般的に多気筒化すると連続的なシリンダー内での燃焼になり、クランク回転時のトルク変動が少なくなるので、これに伴いエンジン自体の振動が減少します。ツインエアは2気筒なので他気筒エンジンと比較すると多少のエンジン音や振動はあります。しかし、一旦走行し始めてしまえばそれほど気にならなくなるレベルです。

見た目にも四輪駆動らしく腰高になっていて、トールワゴンというよりコンパクトSUVという性格の強い1台です。トランスミッションは6速MTのみですが、FF(二輪駆動)のグレードには5速ATの設定があります。

パワーウェイトレシオは約13.3です。これまで紹介した中で一番大きな数値ですが、ターボ化してトルクを自然吸気の1500ccクラスにしてあるので日常での使用に力不足を感じることはありません。見た目がとてもおしゃれでポップな外見なので、ぜひ女性に乗ってほしいです。「ツインエア」は同社の「フィアット 500」にも搭載されているので、そちらもご覧になってみてはいかがでしょうか?

4. 見た目に騙されるな!現代のコンパクトカーのすごさを体感せよ!

国産車7台と外国産車5台を紹介してきましたが、いかがでしたか?小さくてもデザインがかっこよく、走ればパンチ力のある小粋なコンパクトカーばかりだったと思います。ここでは紹介しきれませんでしたが、他にも「えっ、そんなコンパクトカーがあったの?」と驚くようなものもあります。

アウディ A1スポーツバックの項で説明するのを忘れてしまいましたが、この車のエンジンには「気筒休止機構」が備えられています。シリンダー内の燃焼を休止させることによって、負荷の少ない走行時は半分の2気筒だけを稼働させ燃料の消費を抑えることができます。走行している時、常時フルパワーを使っているわけではないのでこれは燃料消費率という観点から非常に有効な技術です。

エンジンや車格そのもののダウンサイジング化によって実用性を高められた近年のコンパクトカー需要は高まる一方です。我が家にもDJ5FSデミオXD1.5がありますが、非常に静粛性が高く後席のレッグルームがやや狭いものの、内外装の質感、乗り心地、居住性、荷室の広さなどを総合的に評価して満足できるレベルに仕上がっています。

おしゃれで日常の使用でも人と荷物を運び、しかも俊敏なフットワークが身上となれば、乗らない手はありません。これまで大きな車しか乗ったことがない方や、大きな車は苦手という女性に特におすすめです。きっとこれまでのイメージをくつがえす、「目から鱗が落ちる」体験ができると確信しています。

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