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オーストラリアでのワーホリ事情を現地在住10年の方に教えてもらいました。

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この記事を見ている方なら「ワーホリ」の意味は、ほぼご存じでしょう。
海外の国に滞在しつつ合法的に働けるビザ制度で、正式には「ワーキングホリデービザ」と言い、略してワーホリと言われています。

南半球の熱風大陸として知られる広大なオーストラリア。
ワーホリで滞在する際にクルマは必要なのか、それとも不要なのかについて、オーストラリアの地理や交通ルール、車検制度などを交え、クルマの要不要論としてまとめました。
言うなればワーホリとクルマの関係の早分かり解説ですので是非期待してください!

1. オーストラリアでのワーホリの前に地理と制度の説明

オーストラリアにワーキングホリデービザを取得して訪れる人々(以下、ワーホリ)に、クルマが必要か否かを解説する前に、予備知識としてオーストラリアの地理、さらにワーホリ制度について、まず説明したほうが分かりやすいでしょう。

日本の約21倍の国土面積を持つ広大なオーストラリア

オーストラリアの国土は、日本の約21倍という広さで、東海岸沿いを縦断するように続く山脈を除けば、ほぼ平地なのが特徴です。
このため、山脈地帯を離れ、内陸部に足を踏み入れると、はるか彼方まで続く大地とその先の地平線を拝むことができ、気温や大気の状態によっては蜃気楼も見えるという、日本ではなかなかお目にかかれない体験ができます。

オーストラリアは日本が初めてワーホリ制度をスタートさせた国

続いてワーホリについて。現在、多くの国々とワーキングホリデー制度を相互に実施している日本、最初にこの制度をスタートした相手がオーストラリアでした。1980年のことで、以来40年に渡って交流を続けており、歴史と呼べるほど両国に浸透しています。
ちなみに現在は、2020年4月から始まるエストニアとオランダを加えた26カ国が日本での同制度の対象です。

2. ワーホリは目的を決めて始めるものではない?

さて、ワーホリとしてオーストラリアに来たからには、時間とお金が許す限り、あちこち見て回りたい、と考える方が多いはずです。
それとも英会話上達を目指して、シドニーやメルボルンなどの都市部での生活を体験したいのが希望でしょうか。
若いうちに様々な体験をしてみたい、という思いが勝り「漠然とした予定や考えしかないけど、現地に入ればなんとかなるのでは?」というのがホンネかもしれません。そこで、まずはオーストラリア入国後の動きをシミュレーションすることでクルマの要不要に迫ってみます。

ワーホリでのオーストラリア入国シミュレーション

ほとんどのワーホリが、旅客機でシドニーやメルボルンなどの主要空港から入国後、最初に行くのが出国前の日本から予約した宿泊施設、またはシェアハウスでしょう。空港からの移動を含め電車やバスなどでのアクセス方法も、日本で仕入れて頭では理解していて、あとは実体験としての自分の行動に移ります。

宿泊先などに落ち着いてからの行動が、その後を決めるワーホリ体験

シェアハウスなどの滞在先で荷ほどきを済ませ、ここに生活の拠点を置いて、現地での生活がスタートします。日本で事前申し込み済みの語学学校の英会話クラスに通うか、はたまた現地のサポートエージェント、または情報サイトなどで仕事を探して働き始めるか、という流れが一般的です。

日々のんびりと過ごすのもワーホリの特権だが考えた行動が大切

まれに、まずはのんびりとオーストラリアの雰囲気や社会に浸るべく、市内などを飽きるまで見て回ってから何をするかを決める、という行動もありでしょう。ただし、興味の対象をしっかり定めておかないと、数カ月もしないうちに「何だか日本で暮らしているのと変わらないなぁ」と冷めた思いが頭をもたげてくるので、率先してオーストラリア人はもよとり、さまざまな物事に接し体験するようにしましょう。

3. 都市部では特別な理由がない限りワーホリにクルマは不要

オーストラリア入国後のシミュレーションはこのぐらいにして、ワーホリにクルマが必要かという本題に戻ります。都市部であれば、語学学校や仕事先への往復が移動のメインでしょうから、移動手段はバスや電車、フェリーなどの公共交通機関で十分です。

都市部では公共交通機関が一番安い移動手段

仕事場を含めた移動先にもよりますが、時間を優先させなければ公共交通機関が一番安い移動手段となるはずです。というのも、日本同様、クルマを持つということは、車本体と車検等の各種費用、ガソリン代などを含む維持費が必要で、クルマ社会でもあることで出費は少なくないからです。

ワーホリでの滞在が長くなるとクルマへの欲求が増してくる

語学学校を終えるにせよ、アルバイトで働いて収入を得るにせよ、現地での生活になじんで勝手が分かるようになると、余裕が生まれて、いろいろチャレンジしたくなるのが人間です。まして若ければ尚更でしょう。クルマを手に入れて乗りたい、旅に出たい、と思っても不思議ではありません。

他州や遠隔地でのバイト先ではクルマがあると便利

さらに、現地生活に慣れて英語が日常会話ならなんとか使えるというレベルになれば「クルマを買って旅に出た友人がいる」とか、「セカンドワーホリビザ取得のため、他州や遠隔地でのフルーツピッキングのバイトに行くのに中古車を買って向かった知人がいる」というような話を、日本人以外の友人から耳にする機会が増えてくるはずです。
ちなみにセカンドワーホリビザとは、通常最長1年のワーホリビザを、条件をクリアすれば、さらに1年延長して滞在できるビザのことですが、取得条件等についてはここでは詳しくは触れません。
次の説明からはワーホリにクルマが必要になった、という設定で入手方法から書類等の手続き、交通ルールの説明などオーストラリアでクルマを持つ際に必要な点について解説してみます。

4. オーストラリアでクルマを持つ際に必要なこと

まず、クルマを運転するには、当然ですが運転免許証が必要です。日本で運転免許証を持っているのであれば、入国前に国際免許証を取得しておけば、オーストラリアでも使えます。有効期限は1年ですが、意外な落とし穴があるので解説します。

ワーホリでも国際免許証などがあれば運転可能

現地に入ってからでも日本の免許証を英訳した公式書類があれば運転できますが、日本の免許証と英訳版の2つを常に携帯する必要があります。日本でクルマの免許を持っていない場合、州によってはゼロからの現地取得も可能ですが、仮免といえるラーナー(Leraner)修了までに1年かかるので、ワーホリビザでの運転免許現地取得というのは、やや無理があります。
それでも過去にはオーストラリアで初めてクルマの免許を取って、日本へ戻って書き換えただけで日本の免許を取得できた、という例もあるのは事実。セカンドワーホリを視野に入れた長期滞在者で、免許取得に興味のある方は調べてチェレンジするのも損ではなさそうです。

国際免許証の有効期間は1年だが、使用可能期間は3カ月?

ややこしいのは、国際免許を持っているからといってオーストラリア滞在中に有効期間の1年間、ずっと法的に運転できるわけではないという点。州ごとに若干の違いはあるものの、州内での滞在期間が3カ月を超えた場合は、現地の免許に書き換えなければ運転できない、という規則があるためです。一例としてシドニーが州都のニューサウスウェールズ(NSW)州の場合の、現地免許への書き換えに必要な書類等を箇条書きにします。

  • 有効な日本の運転免許証
  • 日本の運転免許証の翻訳証明書(Multicultual NSW発行のみ、依頼予約はシドニー市内ほか人口密集地にあるService NSWという役所から可能)
  • パスポート
  • ビザのコピー
  • NSW州での居住証明(住所が記された本人名義の公共料金の請求書、支払書など)
  • 学生証かクレジットカード

5. 運転免許証の有効性を確認後、クルマをゲット

まずは運転免許証の翻訳証明書を申請してから、他の必要書類等を用意するという手順ですね。現地の運転免許証取得は、オーストラリア入国&滞在の良い記念と思ってトライしてみてください。

クルマは中古車を求めるのが現実的だが、どこから買うのがベストか?

運転免許証の課題がクリアできたら次はクルマ本体をゲットします。クルマを利用する目的や条件を考えると、やはり中古車が懐にも優しく現実的でしょう。手っ取り早いのはインターネットで検索して、中古車ディーラー、または個人売買サイトなどから見つける方法です。

実店舗がある中古車ディーラーのサイトからクルマを選ぶ

中古車ディーラーは実店舗を持っているので、最寄りの店の在庫で探して気になるクルマを見つけたら、実物を見に行きましょう。ディーラーですので故障や不具合の際は3カ月、6カ月などの期間内であれば無償修理する保証を付けてくれます。保証は必ず確認してから購入してください。

中古車ディーラーから買う値段の相場はいくらが目安?

ディーラー経由での中古車は$1,000台からありますが、走行距離が20万キロを超えているのはザラで、よほどのクルマ好きで知識豊富でない限り、コンディションの良し悪しを判断できないでしょう。$5,000前後の価格で走行距離10万キロ前後といったところが目安になります。値段の駆け引きにも応じてくれますので、現金払いなら10%引き程度の値段交渉なら応じてくれるかもしれません。

低価格だが当たりはずれがある個人売買のクルマ

一方の個人売買サイト、ディーラーに比べて相対的に安い価格で買えますが、当たりはずれが大きいのが難です。売り手がクルマのことをよく分かっていない場合や、逆に詳しくて、買い手が素人と見るや値段をふっかけてくる売り手も少なくありません。状況を見て値段交渉しましょう。

6. 中古車購入時の鉄則は試乗と車検残存期間の確認

ディーラーで買う場合も含めて、購入前の鉄則は「試乗すること」と「車検の有効期間をチェックすること」です。試乗は、クルマの不具合を見つけるのが主な目的。走行することで分かる不具合は結構多いものです。

1年有効の車検の残存期間、短ければ購入時の価格交渉で値切れる

車検の有効期間チェックとは、1年有効の車検がいつ切れるかを確認することです。8月まで有効の車検を持つ車を7月に買うとしたら、すぐに自分で車検代を払わなければなりません。しかし、10月に買えば次の車検まで10カ月あることになり、それまでは車検費用は発生しないわけです。ですので、車検満了までの期間が短いのは、購入価格を値切るための材料になります。

7. 車検更新に必要な手続きや経費などを解説

さて、ここからは、クルマを保有している間に訪れるであろう車検更新ほか、保険などについて説明します。前述のように車検は1年有効なので、次の車検までにクルマを手放すのであれば車検料は支払わなくて済むということになります。後述する強制保険も車両に掛かっていますので、事故などでクルマの登録抹消という事態以外、手放した際の返金はありません。

オーストラリアの車検で行う「セイフティーチェック」とは?

まず、オーストラリアでは車検更新の際に、クルマが車検に適した状態かを調べる「セイフティーチェック」が義務付けられています。このチェックは、たいていの修理工場で行うことができ、工場の看板などに「セイフティーチェックやります」というようなサインがでているので、すぐに分かります。

10~15分で終わる車検に必須のセイフティーチェック

チェック項目は、ウインカーを含む各種ライトが正しく点くか、ブレーキの効き具合やブレーキランプが点灯するか、といった内容で点検箇所も多くないため、10~15分ほどで終わります。チェック後に、チェック済という証明書を発行してくれるので受け取って車検の際に使います。セイフティーチェックの料金はNSW州の場合、自家用車なら一律で$42かかります。

セイフティーチェック不合格の場合は修理して再チェック

セイフティーチェックに合格しないと車検を更新できません。不合格の場合は、どこに不具合があるのか教えてくれるので、直してから再度チェックしてもらうことになります。不具合の修理は箇所にもよりますが、1~2週間かかる場合もあります。
年数を経た古いクルマは、経年変化が早いためか、思わぬ場所から不具合が見つかる場合もあるので、修理期間を見越して早めに最初のセイフティーチェックを行ったほうが無難です。

8.強制保険に加入しないと車検は通せない

セイフティーチェックに合格したら、次は強制保険(Compulsory Third Party Personal Injury Insurance = 別名Green Slip)の加入及び支払いです。多くの保険会社で受け付けており、加入が必須な保険のため、各社とも料金はほとんど同じです。
ただし加入者の年齢や運転する人数の差異などで、わずかながら支払額が違っているのが実情。各社の金額や条件を比べて支払う額で選ぶか、カバーできる内容(補償額での差がほとんど)で選ぶかを決めて加入し、料金を払います。

セイフティーチェックと強制保険に加入してから車検料を払う

こうして、セイフティーチェックの料金と強制保険料を払ってから、メインの車検料を管轄機関としての役所であるService NSWの窓口、またはネットバンキングで払います。車検を更新するクルマのナンバープレートを伝えれば、「セイフティーチェック合格済み」「強制保険支払済み」の各通知をネット上でService NSWが確認できるはずなので、指定された金額を支払います。これでクルマの車検が終わりで、クルマがあなたの名義で1年間登録されたことになります。

9. 任意保険に加入して安心のドライブを

次はオプションの任意保険について。「強制保険に入ったから、これで補償は大丈夫」というわけではありません。
強制保険は必要最低限の範囲しか補償されず、特に交通事故で相手がいた場合、相手の補償はこちらの強制保険でカバーされますが、自分のクルマはもとより、怪我をした場合の医療費や入院費用などはカバーされないのです。

任意保険未加入での事故の場合、弁済金を日本帰国後も払う例も

ですので、オーストラリアには1年しか滞在せず、クルマは日本に帰る前に手放す、という場合でも、少なくともクルマを保持している間だけは、任意保険への加入を強くお勧めします。
慣れない外国で交通事故を起こしてしまい、高額な弁済金を日本へ帰っても被害者に支払いを続けなければならない、という例もあり得るためです。

中途解約でも手数料を引いた残額が戻ってくる任意保険

任意保険は1年ごとの更新です。たいていは全額を支払いますが、半年や四半期、1カ月ごとでの支払いを受け付けている会社もあり、良心的といえます。ただし、期間が短いほど、手数料などが加算され、割高ではあります。
なお、1年分の保険料を払ったあと、例えば保険の有効期間が5カ月残っていてクルマを売るなどして手放した場合、保険が残っている期間の保険料を日割り計算で返金してくれます。返金方法は、支払い時が現金であれば小切手で、クレジットカードであればカードに返金処理がなされます。

10. オーストラリアの交通ルール、日本との違いは?

クルマを買って、保険に加入して「さあ、いよいよ路上を運転」という段階になって「交通ルールが分からない!」では困りますが、ご安心を。街中を歩いたりバスに乗ったりした時に、クルマやバスがどんな走り方、ルールで走っているかは見ているはずです。クルマは日本と同じ右ハンドルで左側通行が基本。その他、信号ルールや右左折時の決まりも同じです。日本で多少とも運転していたのであれば、それほど戸惑うことはありません。
違いはいくつかありますが、主な違いを3つ挙げて説明します。

  • 信号のない横断歩道は歩行者の横断が最優先
  • 通学時間帯の「スクールゾーン」の最高時速は40Km
  • ラウンドアバウト(Roundabout)がある交差点のルール

信号機のない横断歩道は歩行者の横断が最優先

①から見てみます。
日本の場合、信号機がない横断歩道を渡る時はクルマが走ってこないのを確認して渡ります。つまり、クルマ優先というわけです。このため、交通量の多い道路の横断は、時間帯によってはほとんど不可能。そんな交差点には信号機が設置され、横断歩道が設けられているわけで、信号が青になるのを待って横断歩道を渡って反対側に行きます。

歩行者も横断歩道ではクルマは止まると思っているので要注意

ところがオーストラリアでは常に歩行者優先です。横断歩道の端で道路を渡ろうとしている歩行者がいたら、必ず止まって渡り終わるまで待たねばなりません。州によっては、クルマが止まるのを確認せずに横断歩道をズンズン渡っていく歩行者もいるほど。
ルールを忘れていたり、海外からのドライバーにとっては冷や汗ものですが、法律で定められているので違反すれば罰金ですし、歩行者が怪我をしたら10対0でドライバーの過失になります。そのせいかこのルールは周知徹底されていて、地理に不慣れな他州ドライバーが、まれに歩行者から怒鳴られていたりします。

最高速度が時速40kmに制限されるスクールゾーンとは?

②のスクールゾーンとは、通学時間帯に学校付近の道路の最高速度が時速40kmに制限される規則です。
スクールゾーンの適用時間帯は午前と午後の2回あり、午前8時から9時半と午後2時半から4時です。それぞれ1時間半の間、スクールゾーンを走るクルマは最高時速40kmで走らなければなりません。

午前と午後の2回、各1時間半の間は最高時速40km走行が義務

同区間は、始まりと終わりにはっきりと分かる標識が出ていて、適用時間になるとライトが点滅して知らせる仕組みなのですぐに分かります。万一見逃しても他のクルマが突然ゆっくり走りだすのと、区間の終わりまでに少なくとも3回は標識がありますので、運転に集中していれば気づきます。
スクールゾーンの適用時間帯は、ほぼ上記の時間で決まっていますが、まれにエリアによって異なる場合もあるので、注意が必要です。最高時速40kmを超えて走るドライバーも少なくないため、警官やパトカーが速度チェックをしている場合もあるので、時速40km以上で走ることは避けたほうが無難です。違反すると高額な罰金を支払う羽目になります。

郊外などで多いロータリー交差点の通り抜け方は慣れれば意外と簡単

最後の③ラウンドアバウトは、オーストラリアの交通ルールを説明したサイトなどには、必ず出ているほど知られている交差点の形式です。日本ではロータリーと呼ばれています。
オーストラリアの場合、2本の道が交差する十字路だけでなく、T字やY字の三叉路や五差路、中には六差路以上なんていうのもあって、どうやって走り抜ければいいのか、運転中だと迷ってしまうような道もあります。

ロータリー交差点では右から進入するクルマが優先

進入方法の決まりは分かってしまえば簡単で、右側から入ろうとするクルマが優先ということ。つまり、ラウンドアバウトの進入口に差し掛かった時、右側に見える道路に車がいなければ入って任意の方向に向かってよい、ということです。もちろんラウンドアバウト内を他のクルマが走行中であれば、入る前に止まって待たねばなりません。また、自分が直進の場合、対向車が右折して自分の左側の道へ入る場合もあるので、対向車のウインカーにも注意が必要です。
ラウンドアバウトに進入する際は、速度を落としつつ、右折であれば右のウインカーを、左折なら左を点滅させます。直進の場合でも右折のサインを出し、出口の手前で左を点滅させます。要はすぐ左の道に入る左折以外でラウンドアバウトに入る時は右折のサインを出し、出ていくべき道の直前で左に切り替えるということです。

交通量が少ない郊外や他州には片側2車線のロータリー交差点も

これはUターンにも適用されるので、直進でも右折でもないことから、進入口で待つクルマが時折困惑することもあります。郊外や他州には片側2車線のラウンドアバウトもあり、十字路であれば右側は右折か直進、左側は左折か直進、というのが一般的です。ラウンドアバウトへの進入タイミングは慣れればそんなに難しくないのですが、ルールを無視して進入してくるドライバーもいるので、しっかり見て通過してください。

11. 日本では見かけないレアなクルマの保有も海外ならでは

オーストラリアでワーホリがクルマを所有する際の注意点などを詳しく解説してきました。最後にオーストラリアで走っている、あるいは中古車を含めて入手可能なメーカー、モデルのうち、日本ではお目にかかりにくいクルマを日本車を除いて、いくつか紹介します。海外ならではの、そうしたレアなクルマを探して乗ってみる、保有してみるのも良い体験でしょう。

オーストラリア生え抜きのクルマ「ホールデン」

まずは地元、オーストラリアの生え抜きブランド「ホールデン」。設立はなんと1856年でアデレードでの馬具製造会社が起源というから驚きです。自動車関連の製造は1919年からなので、歴史あるブランドです。その後米国のGM(ゼネラルモータース)傘下の会社となり、1948年からホールデンブランドのクルマ製造がスタート。中型、大型車種を中心に2017年まで約70年に渡り、国内をメインに製造を続けました。

ホールデンは親会社のGMが販売終了を発表、残念ながら消滅が決定

現在もGMが親会社ですが、残念なことに2021年でホールデンブランドの販売を終了することが先ごろ発表されました。ブランド消滅がホールデンの中古車の価格にどう影響するか、ワーホリが日本帰国までの半年など短期利用であれば案外安いクルマとして入手できるのかもしれません。

米国3大メーカーのクルマも入手できるオーストラリア

続いて通称「アメ車」と呼ばれる米国製のクルマです。米国3大メーカー(GM、フォード、クライスラー)のブランド車は、ほとんどが中古を含めて買うことができます。アメ車は総じて排気量、車体が大きく、燃費は良くないのですが、大きなエンジンならではのアクセルを踏み込んだ時の加速の良さもあってか、小規模ながら根強い人気があります。特にジープは数年ほど前、上手なTVコマーシャルも手伝って購入者を増やしました。

ほとんどの欧州車にも乗れるのがオーストラリアのクルマ市場の魅力

次は欧州車です。昨今はメーカー同士がグループになったり傘下にしたりと合従連衡が多く、メーカーとブランドを混同しているかもしれませんが、思いつくままに挙げてみますので、ご勘弁ください。

新旧問わず多くの種類がある英、独、仏、伊などからの輸入車

旧植民地ということもあってか、イギリスのクルマは多く、ランドローバーやミニクーパー、ジャガー、アストンマーチン、ロールスロイス、ベントレーなどがあります。ドイツはベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ポルシェが代表的です。
イタリア発だとフィアットやアルファロメオを見かけますし、フェラーリも走っています。フランスのルノー、プジョーはもちろん、古いタイプのシトロエンが意外と根強い人気。またシュコダやオペル、アウディーも見慣れたエンブレムです。

価格と実力を備えた韓国車も人気、中国車やインド車も追随する市場

最後に日本を除くアジア勢のクルマです。韓国の現代、起亜などは価格が安く燃費も良いのが特徴で、かつては日本車のコピーというランクでした。しかし今ではメーカー、ブランドともに十分浸透し、日本車と肩を並べるほどの知名度で性能も悪くありません。
このほか、中国産、インド産のクルマもわずかながら走っていて、オーストラリアで人気のユート(ピックアップトラック)に、見慣れないエンブレムが付いていて調べたら中国メーカーだったということも少なくなりません。中国勢、インド勢それぞれディーラーを全国展開しており、今後見かけることが多くなるのかもしれませんね。

12. まとめ

日本に比べて広大な面積を誇るオーストラリア、シドニーやメルボルンなど各州都間はもとより、比較的大きな街同士の間も、日本で考える以上に距離があります。ワーホリとして仕事優先で都市圏にとどまるのであればクルマは不要かもしれません。しかし、旅行目的でいろいろ見て回りたい、というのであれば、断然クルマが便利で、お勧めです。

要は滞在目的をはっきりさせることで、これがクルマが必要かそうでないか、の一つの基準になるのです。とはいえ、理想としては仕事優先でもクルマで通いつつ、交通ルールを身に着けるとともに運転術を磨き、お金が貯まったら大陸を一周すべく旅に出る、というのがベストかもしれませんね。

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