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意外な車もランクイン!2018年に売れなかった車ワースト10

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“売れなかった車”と聞くとどんなイメージを持ちますか。「なんで?」とか「どこが悪かったの?」という理由が気になる方もいれば、「大衆受けする車じゃなかった」と思う方もいるかもしれません。
しかしこの記事を読むにあたって先に知っていただきたいことがあります。
『売れなかった車=悪い車、ダメな車』ではないということです。

今回ご紹介する車の中には、多くの方が一度は聞いたことのある車や半世紀以上の歴史を持つ車もあります。
もしそれらの車が『悪い車、ダメな車』ならメーカーは製造をやめるでしょうし、ユーザーもその車に対して悪いイメージしか持っていないことになります。
でもどんな車が売れなかったか、そしてその理由を考えてみると共通した答えが見えてきました。

1. 売れなかった車ワースト10の紹介と解説

では早速2018年に売れなかった車ワースト10の紹介と各車に対する解説をしていきたいと思います。※一部主観が入る場合もありますが、一意見として受け入れていただけると嬉しいです。

第10位:日産 フェアレディZ(6代目 Z34型系) 591台

日産 フェアレディZ(6代目 Z34型系)出典:日産自動車株式会社

主要スペック(一部): 3.7L、336PS、37.2kgf·m、1,480kg~、2人定員、397万円~。

特徴:1969年に初代S30がデビューしてから今日までの半世紀以上の間、販売され続けています。
数多くのアニメ・漫画・映画(主に車を題材にしたもの)に登場しているほか、車好きや走り屋からも高い人気や支持を集めていたスポーツカーの一台です。
さらにモータースポーツへの参戦や警察車両としても採用されるなど、一般ユーザー以外からも注目されている車です。

解説:時代の流れと共にスポーツカーの購入を遠慮するようになっているユーザーが多いのは事実です。
一昔前は環境への影響や燃費性能など、いわゆる“エコ”に対する関心がそれほど高くなかったため、新車・中古車を問わず人気がありましたが、現在は“エコ”や“車離れ”の社会的影響を受けているのと、“エコ”の流れに乗り切れていないのが売れない車にランクインした一つの要因となります。

加えて3.7Lの排気量ゆえに自動車税は高く、燃費が悪いという経済的な理由も考えられます。
比較的交通が便利な地域では車を持つ利便性は薄れてきており、カーシェアリングなどの新しいサービスも登場しているので、2人乗りのスポーツカーを買う理由がなくなってきているのかもしれません。

第9位:トヨタ MIRAI  575台

トヨタ MIRAI出典:トヨタ自動車株式会社

主要スペック(一部):モーター出力154PS、34.2kgf·m、1,850kg~、4人定員、740万円~。

特徴:MIRAI(未来)という名にふさわしく、量産車として世界初のセダン型燃料電池自動車として2014年に発表されました。
ガソリン車ではないためエンジンはなく、水素を燃料としてモーターで走行しているため“エコ”の点では文句なしの性能です。
約3分間の充電で650キロ程度走行できるので日帰り旅行やドライブも十分に楽しめます。

解説:近未来の車ともいえるMIRAIですが、一番のネックとなっているのは価格と充電設備の問題です。
740万円という価格設定ですが、国や自治体からの補助金・税優遇を合わせると最大で225万円の優遇を受けられます。
細かな条件等はあるものの約500万円で購入できることを考えれば、少しは前向きに考えられるかもしれません。
これだけの優遇があると政府や自治体もエコカーを普及させたい思惑があることもわかりますが、いくら“エコ”とはいえ500万円って高いですよね。

もう一つの問題は充電設備の問題です。
1回の充電で650キロ走ることができるとはいえ燃料切れは心配ですね。
万が一燃料切れになってもガソリンスタンドでは対処できないことがほとんどです。
現在日本にはおよそ110ヶ所に充電設備があるものの、ガソリンスタンドの数から比べればかなり少なく気軽に充電できるとはいい難い状況です。
政府は充電設備拡大に向けて動いているものの、すぐに解決される問題ではないため長い目で見ることが必要です。
この二つの問題が重なり売れなかった車第9位になりました。

第8位:日産 シーマ(5代目 HGY51型) 386台

日産 シーマ(5代目 HGY51型)出典:日産自動車株式会社

主要スペック(一部):3.5L、306PS、35.7kgf·m、1,940kg~、5人定員、823万円~。

特徴:2010年で生産終了となった日産最高級車プレジデントの後継車として現在でも販売されています。
日産のVIPカーといえばシーマというイメージを持っている方も多いはずです。
安全性・走行性・環境性のどれをとっても日産の頂点に君臨していて個人・法人どちらからもVIPカーとして愛されています。

解説:シーマを購入するユーザーのほとんどはVIPカー好き・シーマ好き・日産好きあるいは社用車となりそうです。
もちろんこだわりの詰まった日産最高峰の車であることは間違いないのですが、800万円以上する値段ゆえに手が出しづらいのは事実です。
また日産フーガの存在も気になります。
フーガも日産の高級車の部類に入りますが500万円台から購入できるので、シーマに比べれば敷居は低く、フーガの方が購入しやすいのかもしれません。

800万円以上出せば日産以外の高級車(国産・外車問わず)を買う選択肢もかなり広がるため、シーマをピンポイントで購入するユーザーも多くはないはずです。
そのため販売台数も386台と低い数字になっていると思われます。

第7位:トヨタ センチュリー(3代目 UWG60型) 335台

主要スペック(一部):5.0L、381PS、52.0kgf·m、2,370kg~、5人定員、1996万円~。

トヨタ センチュリー(3代目 UWG60型)出典:トヨタ自動車株式会社

特徴:大手企業の社長・役員用車両や皇室での使用経歴があるなど、日本を代表するVIPカーの一つがセンチュリーです。
2019年11月の天皇陛下の即位を祝うパレードでもオープンカーのセンチュリー(特注)が使用され、多くの国民が見る機会ともなりました。

センチュリーを作り上げているのは機械ではなく人です。
外装・内装・エンブレムを担当する「匠」が丁寧に作り上げているため毎月50台しか作ることができないのです。
それを考えると年間600台の製造台数の内、半分以上の335台が売れているというのは大変素晴らしい数字となります。

解説:約2,000万円もする車なのに300台以上も売れていることが驚きです。
ただのVIPカーだからではなく、日本人ならではの伝統や品質・安全など出来る限りの最上を求める人が購入しているのでしょう。
大量生産ができないので販売台数が少ないのは当然のことですね。

第6位:ホンダ NSX(2代目 NC1型) 238台

ホンダ NSX(2代目 NC1型)出典:本田技研工業株式会社

主要スペック(一部):3.5L、507PS、56.1kgf·m、1,800kg~、2人定員、2420万円~。

特徴:1990年にデビューしたNSXは3.0LのNAエンジンながら当時の日本の最高出力馬力数280PSを叩き出し、自動車業界を盛り上げるきっかけの一つを作りました。
その後もモータースポーツやプロレーシングドライバーからの高い評価を受けたものの2005年に生産終了となりました。

しかし2016年に再び生産が開始されると日本国内のみならず、世界中から注目されるようになりました。
今回はエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたことから、システム最高出力は581PSを発揮し世界のスポーツカーと争えるまでにレベルアップして帰ってきました。

解説:NSXが復帰するニュースを見たときは「あのスポーツカーが戻ってくる」と胸が高鳴りました。
でも実際にふたを開けてみるとスポーツカーではなくスーパーカーでしたね。
スペックも値段もすごいことになっていて、とても購入できるレベルではありませんでした。
それなのに2018年だけで238台も売れているなんてびっくりです。NSXが売れていない理由。それは価格の問題でしょう。

第5位:ホンダ クラリティPHEV 145台

ホンダ クラリティPHEV出典:本田技研工業株式会社

主要スペック(一部):1.5L、105PS(モーター出力184PS)、13.7kgf·m(モータートルク32.1kgf·m)、1,850kg~、5人定員、598万円~。

特徴:プラグインハイブリッドのクラリティは自宅でも充電ができます。
普通充電なら約6時間で、急速充電なら約30分で80%の充電ができます。
第9位のMIRAIと全国の充電スポット設置数を比較すると約1,000倍の21,600基が設置されているので充電設備という面で考えると大分不安感が無くなりますね。

解説:初めて聞く車名かもしれませんし結構マニアックな車種だと思います。
PHEVということで“エコ”ではあるんですが結構いい値段がするので、「下手したら補助金を使ってMIRAIを購入したほうがいいのか?」とも考えてしまうくらいです。
他社のPHEV(三菱アウトランダーPHEV)と比較してもクラリティの方が約150万円高いため購入意欲が湧きにくく販売台数が伸びない車になりました。

評価できるのはホンダの技術とEV走行時(モーターのみを使用)の走行可能距離が114㎞でること、最高速度160キロという数字を出せることです。

第4位:三菱 i-MiEV 127台

三菱 i-MiEV出典:三菱自動車工業株式会社

主要スペック(一部):モーター出力64PS、16.3kgf·m、1,100kg~、4人定員、300万円~。

特徴:アイ・ミーブは軽自動車サイズのプラグインハイブリッドで、軽自動車ならではのコンパクト感や小回りの良さはピカイチです。
そして車のバッテリーに溜め込まれた電力を家で使うことも可能です。
例えば停電や災害で電気供給がストップした場合でも、アイ・ミーブなら車から電力を供給できるので万が一の時でも安心感があります。

解説:軽自動車サイズなので大きな車の運転が苦手な方でも扱いやすくなっており街ノリやチョイノリに適しています。
走行可能距離は164キロと短く長距離の移動には向いていないので、セカンドカーや奥様専用車としての使用がベストかもしれません。

値段も300万円とガソリン車の軽自動車なら最高スペックのグレードも買えますし、普通車でもある程度の新車を購入できることを考えると高く感じるかもしれません。
この二つの理由からアイ・ミーブは2018年に売れなかった車の第4位にランクインしたと思われます。

第3位:ダイハツ アルティス 119台

ダイハツ アルティス出典:ダイハツ工業株式会社

主要スペック(一部):2.5L、178PS、22.5kgf·m、1,570kg~、5人定員、359万円~。

特徴:トヨタ・カムリのOEM(自社ブランドとして販売するが製造は他社が行うこと。この場合で言うとダイハツの車として販売するが、製造はトヨタが行っている)車です。
アルティスの販売は軽自動車中心の販売をしていたダイハツにとって初めての3ナンバーモデルとなりました。
内外装共にカムリと共通している部分が多くグレードも1種類しかないため、3ナンバーモデルのラインアップを増やしたかったダイハツの想いが現れているのかもしれません。

解説:カムリはある程度知名度のある車ですが、アルティスは恐らくあまり知られていないマイナーな車す。
OEM車だからといって販売価格に大きな差があるわけでもなく、カムリより約15万円くらい安いだけです。
つまりダイハツと古いお付き合いのある方や少しでも安い方がいいという方を除くと、アルティスを選択する理由があまり見つからないのも事実です。
そのため年間で119台の販売という数字になっています。

第2位:三菱 デリカ D:3 93台

三菱 デリカ D:3出典:三菱自動車工業株式会社

主要スペック(一部):1.6L、109PS、15.5kgf·m、1,310kg~、5人定員、生産終了。

特徴:日産・NV200バネットのOEM車で、主に商用バンとして活躍してきましたが、2019年4月に販売終了となりました。5ナンバーサイズのミニバンとしても販売されてきました。

解説:商用バンとしての役割が大きいですが、他社でも商用バンを展開しているためデリカを買う選択肢はあまりないかもしれません。
ミニバンとして使う場合でも、商用車ベースの開発なので外観や質感で好みがはっきり分かれそうです。
ちなみに本家の日産・NV200バネットも2018年の販売台数は1,700台余りで好調だったとは言い難く、その点を考えるとデリカの93台という販売数も少しは納得がいきます。

第1位:ダイハツ メビウス 86台

ダイハツ メビウス出典:ダイハツ工業株式会社

主要スペック(一部):1.8L、99PS、14.5kgf·m、1,450kg~、5人定員、261万円~。

特徴:トヨタ・プリウスαのOEM車として販売されています。
本家プリウスαは5・7人乗りのグレードがありますが、メビウスは5人乗りグレードしか設定がなく本家と比べて選択肢が狭まります。
第3位のアルティスと同じくダイハツ好きや珍しい物好きにはおススメの一台となっています。

解説:ハイブリッド車でカタログ燃費は26キロとそこまで悪くはないのでもう少し販売されても良いのですが、プリウスというブランド名と比べると見劣りしますね。
あえてメビウスを選ぶという選択肢は考えにくく2018年に売れなかった第1位となりました。

2. まとめ

2018年に売れなかった車ワースト10の紹介と解説をしてきましたが、大きく分けて売れなかった理由は主に2つになります。

  • 1. 一般ユーザー向けの車ではない。
  • 2. OEM車である。

(1)に関しては販売台数が少なくても全く問題ないでしょう。むしろ高額なのに順調に売れているようなので評価できることですし、メーカーとしても一般ユーザー以外のターゲットを獲得する方法があるのは素晴らしいことです。
これからも日本国内だけでなく世界に誇れる車を作り続けていってほしいです。

(2)は必ずしもメーカーが力を入れて売りたい車ではなく(主力車種ではない)、売れなくても当然と思っているのかもしれません。
自社で新しい車を開発するまではいかないが、ラインアップとしては組み込みたい(お客様からの要望等もある)のでOEMで対処していると考えられます。

どちらの場合にしろ各メーカーには販売継続する理由があるので、特定の車種が売れないからといって悲観するよりも売れている他の車種でカバーすれば良いという心意気を持っていると思います。
そこまで計算された戦略が各メーカーを支えるものになっていることでしょう。
そして『売れなかった車=悪い車、ダメな車』ではないということも知っていただければ嬉しいです。

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